見出し画像

昭和42年男のカルチャー日誌

2024年4月27日(土)午後イチから新宿西口のよもだそばでカレーを食しました。その後、「SOMPO美術館:北欧の神秘」を来館鑑賞。
結論から言うと、大変発見が多い楽しい展覧会でした(誉)。

入室早々迎えてくれたマルクス・ラーションの作品ですが、水煙表現が秀逸なうえ、明暗の配置も素晴らしい描写です。

イルマタルという大気の乙女(妖精?女神?)を描いた作品です。宗教画でないのに、この非現実的存在を描く土壌が育まれた北欧の地を端的に表している絵画でした。

ニルス・クレーゲルの「春の夜」も大変印象深い作品です。写実的ですが、対象物をキッチリ描き過ぎて逆に抽象画感が増している不思議な感じです。
本作品以外にも画題に「~の夜」と称するものがありましたが、結構明るめの絵柄で、「流石、北欧は白夜なのね」と思ったり思わなかったり。

一方、カール・ステファン・ベンネットの夜表現は全く違いましたが、良い作品だと思います。特に月と月明かりの表現は素晴らしいと思います。

北欧と言えば、「ハマス・ホイ」と思っていましたが、デンマークの画家であり、今回は選外だった様です?
流石に、ノルウェー出身であるムンクの作品は(数点ですが)紹介されていました。
今回知った画家としてニコライ・アストルプをあげておきます。ノルウェーでは相当著名なアーティストです。農村等の風景画が得意だった様ですが、あまりに詰め込み過ぎた画面構成で個人的にはツボりませんでした。


後半に向けて、北欧神話絡みの作品が増えてくる構成になっていました。
絵葉書は神話系中心に購入しました。

北欧神話に詳しい方は何を今更感でしょうが、テオドール・キッテルセンは「北欧の水木しげる」なんですね。一番の発見でした。
「トロル ≒ 水木しげる的妖怪」と置き換えれば合点がいくかも?です。



大変楽しめました。是非是非来館鑑賞をお薦めします。
あー、楽しかった(誉)。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?