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3回アドラーゼミB面に参加して得た学び。【序論の書き方・TEA(複線経路等至性アプローチ)】

いつもアドラー心理学のトピックが面白すぎて、最後のライティングワークまでたどり着かないケースが多い中、今回はライティングワーク、論文の序論の書き方からはじまりました。

序論の書き方

序論の書き方は、論文で扱うテーマについて、きっかけからスタートします。それは、社会的に大きな問題についてからでも、個人的な小さな問題からスタートしてもよいそうです。例えば、最近ではパレスチナ問題のような世界的な問題を取り上げてもよいし、息子の不登校の問題からでもかまわないということです。

この時に注意が必要なことは3つ。1つ目はパラグラフ(段落)で分けて書くこと。2つ目は1パラグラフは1トピック1センテンスで書くこと。3つ目は、1パラグラフを200字程度のブロックにすることです。しかし欧米、特にドイツでは200字を超えて長文になることがあるようで、それだけ主張の強い文章になり読みにくい文章になることもあるそうです。

この他にも、論文の作法があります。それは、である調で統一すること。また、体言止めをしない。更には、接続詞から次の段落をはじめない等です。接続詞を文頭に置きそうな時は段落で切らないか、もしくは以上のように等、他のトピックに置き換えるそうです。

こうして、文章を一塊のブロックとして積み重ねて行けば、自ずと論文になるようです。しかし文章はひたすら書かなくては上手くならないのも事実です。また理屈ではない、長い年月をかけて書き続けた結果でした分からないこともあるそうなので、毎日ブログでも何でも良いからひたすら書くことが大切だと感じました。

この序論の書き方で得た学びは、問と答えを、社会的関心から自分ごととして(また逆でも良い)明確にすること。また、なぜその経緯に至ったのかを序論で書くことです。放送大学の卒業研究に向けて、最初の足場を得た実感もわきました。


TEA(複線経路等至性アプローチ)


前回の早期回想では、幼少期の記憶から、現在のライフスタイルを読み解く、アドラー心理学のユニークな手法を取り上げ、ワークをしました。この早期回想により、自分自身の行動原理を知ることができ、感情の意味づけも理解が深まりました。

一方で、幼少期の記憶だけで、現在のライフスタイルを説明するには不十分だということで、このTEAの理論を使って、人間行動の理解の拡張(補完)するというのが、今回TEAを使う試みのようです。

TEAは簡単に言うと、研究手法の一つで、誰でも遭遇するであろう出来事EFP(等至点)と、そこに行きつくプロセスBFP(分岐点)を、不可逆的に時系列に並べて、分岐点で、誰がどのように影響を与え、現在に至るのかを分析するアプローチです。

この中で重要なのは、分岐点です。分岐点では社会的な影響を受ける、SD(社会的方向づけ)とSG(社会的助勢)の2つです。例えば大学進学の選択肢を考えると、親の希望で選択した場合はSD。一方で、志望校を教員の助言で進学した場合はSGになります。言い換えると個人の意思や願望よりも、そこに働く力の影響を向かい風がSD、追い風がSDになるのではないでしょうか。

いづれにしても、何かの出来事には、必ず感情の変化があったはずです。実際に私のケースでは、このアドラーゼミに参加する、という等至点には、幾度となく分岐点が点在します。その分岐点で、次の分岐点へ進むプロセスでは、自信を無くすこと、と自信を回復することの感情によって作用されていることが分かりました。また過去の出来事の意味づけをどうするのかは、現在のこころの持ちようで変化してしまうことも感じています。

もし、アドラー心理学に出会わず、向後先生にも出会っていなければ、今の等至点には到底至らなかったでしょう。これから先の未来を予測する上で、誰がどのように影響を与え、それをどのように自ら選択すれば、後悔のない人生を歩むことができるのか、将来の希望と共に卒業研究の役立つ学習でした。

最後に、いつも学習意欲を高めて下さる向後先生に感謝します。次回も宜しくお願いいたします。



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