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第4回教える技術を視聴して得た学び【オンラインで教えることの注意点】

教える技術オンラインのアーカイブを視聴した。
今回のゼミでは、オンラインで教える時の注意点について話があった。

それは、先生が一方的に100分間話続けると、聞き手はあきてしまう。また人間工学的にみても、集中力が足らなくなってしまうということだ。

では、どういった授業形式が望ましいかが今回のテーマである。

オンライン、またはオンデマンドで授業をデザインするときには、通常の授業と同じような工夫と、オンラインならではの工夫も必要だということだ。

授業形式で言えば、講義を15分から20分程度で行い、その後、8分から10分程度のグループワークを取り入れる。この方が、集中力が続くことと、他者との対話によって理解が深まるということだ。

対話形式で言えば、最近のYoutubeでも、先生とアシスタントの会話方式が多くみられる。実際に視聴してみると、確かに対話形式の方が分かりやすい。

また、生徒役がいることで、実際の教室で学んでいるような感覚を体感できることも、学習意欲を高めるということに一役買っているということもあるようだ。

これをコーホート効果という。コーホート効果とは、同年代や同じ環境で学ぶ人がいると思うと、授業の出席率や学習率が上がるという研究だ。
世代効果とも呼ばれ、育った歴史背景によっては影響を受けるものもある。

このように、対面式でもオンラインでも、共に学んでいる学友の存在が、授業態度や学習意欲に表れるため、先生1人が熱心に教えるだけでなく、教室という空間を演出する工夫が授業に求めらている。

一方で、学習のマイナス面もある。それは、時間が掛かるということだ。またグループワークや対話する相手を探すコストも掛かる。時間に関しては、先生が一方的に説明する内容のペースが約3分の1になってしまう。これを解消するには、授業録画を配信して倍速で視聴すればタイムパフォーマンスは上がるが、そのための機材を教室に設置するコストも発生するために現実には難しいこともある。

私は、放送大学をはじめ、資格試験や宅建士の資格更新に必要な講義を複数回オンラインで行った。どれもメリットの方が大きい。それは、日時を気にしなくて、どこでも視聴できること。また何度でも視聴できるから聞き逃すこともない。更には倍速にすることで、時短にもつながる利点が挙げられる。

一方で、デメリットは、一人で視聴しているので退屈な時もあること。また誰とも対話することはないので、授業内容以外のことを学習する機会がない。そのことによって予測不可能な事態が発生しないかわりに、興味をそそるような魅力的な授業にならない、所謂つまらない授業になりがちだ。

このような今まで経験した授業のことを思い出しながら、今回のゼミを視聴した。2時間半のゼミだったが、瞬く間に終わった感であると共に、リアルタイムでゼミに参加している雰囲気も味わえた。

さすが、インストラクショナルデザインを教える、向後先生ならではのゼミである。いつも通り、楽しく飽きのこない魅力ある授業だった。

本日もありがとうございました。

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