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2023年 まとめ#436


今年の漢字は無。

今年を一言で表すなら「無」かなと思いました。

それは1年間におよぶ無職生活の「無」。

昨年2022年10月から始まった失業生活は、気が付けば今年の10月まで、まる1年間しっかり完走する形となりました。

当時、中途半端にプロ奢ラレヤーの思想が頭の中を占有していた自分は「やったぜ! これで念願の無職生活を堪能出来る!」などと、意気込んでいた訳です。

失業中、紆余曲折はありましたが、結果的にこの12か月間の生活がもたらしてくれたものは彼の思想の真似事でも何でもなく、実感値を持って「力を抜いても生きて行ける」ということだったのかもしれません。

働かなくたって自分は自分

無職=つまりは、私から社会的な肩書が剥ぎ取られた状態であったのですが、それがむしろ本来のわたしを引き出してくれたように感じます。

それまでは、自分の中には幾分か「○○(職業名)という仕事に就いている自分」というアイデンティティがあり、それを微塵も疑ったことはありませんでした。むしろ「働けない人は落ちぶれてしまった人」とも心のどこかで思っていました。なぜなら、自分が何だかんだで働けていたからです。

あなたは何者_ と聞かれたら「○○(仕事の名前)をやっている人です」と答えていたと思います。無職生活を行う前までなら。

今であれば「読書が好きで、ナンパに10年くらいハマっていて、借金も300万円あって、自己破産をしたことがあって、会社をよくクビになるエロ動画好きな40歳男です」的な感じで自分のパーソナリティを先に答えることはあっても、職種メインに説明をすることは無いと思います。

今後も無いんじゃないかな。

無職生活の間に感じたこととして「働いていなくたって自分は自分」ということでした。そりゃそうです。仕事だけが自分ではありません。

この「働かなくたって自分は自分」という言葉。自己啓発界隈ではよく言われることのひとつではありますが、頭ではわかっていても、いざ体験してみることでずずずずっと自分の中に沁み込んで来たように思います。それまでは心のどこかで「人間たるもの何らかの仕事をしているものである」という規範がありましたが、自ら体験をすることで、知識がリアルになったという感覚です。

今も「仕事をしている自分」のアイデンティティはほとんどありません。逆に、今までもよりも「オレの人生。自分の人生」を生きているという感覚が強くなったように思います。その意味でこの無職生活はとても有意義なものであったと感じています。

ちなみに「家賃、税金など払うものを払っていればあとは何をしていてもいい」というのが今のところの結論です。

人間関係

付随して人間関係の大事さも学びました。

わたしの幼稚園の頃からの同級生がたまたま自宅の近くに住んでいるのですが、離職した直後~半年くらいまで、月一で会ってくれてメシをおごってくれ&話も聞いてくれました。これはとてもメンタルの健康に寄与したと思っています。オンラインコミュニティでの通話や、しょうごさん主催の読書会などに助けてもらったとは言え(本当にありがとうです・・)リアルに友達がいない自分にとって、彼がいなければ間違いなく途中でメンタル崩壊していたと思います。

それがきっかけで、今も1~2ヵ月に1回のペースで会うようになりました。その同級生をキーに地元の友達にもアクセスできそうな気がしているので、いい感じではあります。

離職をして何が一番怖いかと言うと、職場での人間関係がゴッソリ無くなることでした。これは経験してみて初めてわかったことです。

収入は失業保険でなんとかなりますし、最悪働けば何とかなります。ただし、そこで出来上がった人間関係を会社の外に持ってくることが出来なかった自分は、離職がきっかけで一気に友達がいなくなり、とても恐怖を感じたことを覚えています。

時間もあったので、LINEで疎遠になっていた人にこちらから連絡をして昔の友人関係を復旧させたケースもありました。それは結果として正解だったと思います。

若いころは「他人と慣れあうなんて絶対に嫌だ!」という思想だった自分が、知らないうちにこんなムーブメントをかますようになったなんて、人間本当にわかりませんね。

旅。旅。そして旅

また、1月、5月、7月と東京、東京2回目、北海道一周ひとり旅に挑戦したことにより、世界の広さを体験することが出来ました。youtubeもとい画面の中から外に飛び出した感覚です。

わたしは、20代前半で借金を背負い35歳で自己破産をするまで、自分のお金を自由に扱うことが出来ませんでした。その他事情もあり、初めて旅らしい旅を行ったのが、今回ということになりました。

わたしが見た世界はとても広かったです。同じ北海道であっても見たことの無い世界がそこには広がっていました。世界にはまだまだ自分の知らない世界がたくさん広がっているんだろうなぁ。 自然豊かな道北(北海道の北の方)。霧と草原&湿原の道東。往復60km自転車を漕いだ稚内~宗谷岬(本当にバカw)、政治の色をいっぱい感じた納沙布岬、はじめてのリアルでちさん、思ったより大きかった釧路、神奈川から来たお姉さん素敵だったな。
天塩川とてもきれいでした。旭川駅の裏で野宿をしたとき、クマに食べられなくてよかったです。

東京は刺激が多くてこれまた楽しい。人もたくさん。モノもたくさん。
人生まだまだたくさん楽しめるじゃん!なーんて思っているとわくわくわくわくわくしちゃいますね。 いままで我慢してきた分、これからはわくわくしたいなぁ。と思っています。

世の中にはもっともっと楽しいことが沢山広がっているよ!

反省点

そんなものはありません。これが自分なんです。えらい。とってもえらい。今年もえらい。まぁ実際にそうです。頑張った結果が今なんだ。えらいぞ。

ただ、強いて言えばもう少し動いても良かったかな。時間はたくさんあったので、もっと行動してもよかったと思います。おうちにいた時間をもう少し減らしても良かった気がしました。

そして、スマホ。
今の時代、「いかにスマホを見ないか」が大事なところがあるので、特にあなたの場合はスマホをみないで頭を動かすことに注力した方が良い気もしますね。思い出せ小学生の頃のわたし。あやなんとしばゆーの騒動とかマジでどうでもいいです。

あと、失業保険給付終了後、お金が無くなって金銭的に死にかけました。
ちょっと人生なめていたなぁ。ちゃんと自らセーフティーネットをかけておこう。「絶対大丈夫」はないのでね。まぁ、いい経験になりました。ありがとうお母さま。これも含めて自分がもっている運、恵まれている部分だと感じています。

来年の目標

なんとなくは決まっていますが。今はまだ書きません。
とりあえず楽しく生きよう。

今年もわたしに関わってくれた方々。ありがとうございました。
2024もどうぞよろしくおねがいしますです。



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