自分がプロ奢サロンに入る前は非常に考えの凝り固まった人間だった。入ってから柔らかくなったかと言われると疑問が残るが、それでも以前に比べたら大分マシになったと思う（注：このnoteは、サロン万歳な記事とはちょっと違います草）。

自分と重なる

彼を見ていると過去の自分を見ているようだった。自分も彼のようにとは言わないまでも、youtubeの動画に影響されて毎日のように与沢翼やマナブの動画を見たり、「じゃあ今日はホリエモンの動画だ」とか言って一生懸命内容をノートにまとめたりしていた時期があった。その内容を見返しては、また一歩成功者に近づいたような気になっていたり、自宅に壁一面に自分を鼓舞するような張り紙を貼ったりしていた（その一部は今も残っている）。それもつい最近まで。

１００ページくらいのノート２冊をまるまる、与沢翼の動画１０本分（１本１時間くらい）の（要約）で埋めた時は「俺凄いなあ」って思ってました。

学歴も職歴も無い、手に職も無く、ましてや誇れるような社会経験も無い自分がこの先逆転とまでは行かなくても、人並みの生活を送れるには彼らの思考を勉強する事以外に方法が無い。当時はそう思っていたし、そう信じていた。

自分はダメな人間？そんな事ない

彼は「何も成し遂げられず」と言っているが、果たしてそんな事あるだろうか。２９歳まで何も成し遂げられない人間などいるはずがない。能力が無い・・のでは無く、悪かった所ばかりに目が行っていて、良かった所を一切無視しているのでは？と率直に思った。　もっと言えば「２浪２留」と何か悪い事のように書いているが、私に言わせれば大学に入れる事自体が凄い事である（世間の約半数は大学に行けない事を知っていますか？）

恐らく。彼の中では「成功者になる事こそが唯一の道であり、それ以外は全て負け」なのだろうと思う。かつての自分も似たような思考だったから、何となく気持ちはわかる。それ以外の道が信じられないし信じたくない。
今年の１月（コロナが流行る前）、バイト先でお世話になっていた人から「キミはあらゆる方向にロックがかかっている。考えが凝り固まっている。もったいなさすぎる」と言われた事がある。当時は何を言っているのかさっぱり理解出来なかった。でも今回いち視聴者して彼の叫びを客観的に聞いてみてよくわかった。ああ、これって昔の俺だよなと。聞きながら「あーどうしてそういう事考えるかなあ・・でも気持ちはわかるなあ・・」と一人ツッコミを入れている自分がいた。
今年の１月に言われた「あらゆる面でロックがかかっていた状態」はまさしく、今の彼の事を指していうべきなんだろう。そして自分もまさにそういう状態だったんだろう。そしてこれこそが「呪い」なんだろうと。

自分はストレスに強かった？いやいや。

サロンに入った後はゆるやかに動画を見る事を辞め、帰宅後の生活はslackを見る事に移って行ったが、入った後も「サロンにいる頭の良い人達に頑張ってついていけば、絶対自分の頭もよくなってひいては良い生活にもつながる！」みたいな事考えていた。（こりねーな草）
そんな折にパニック発作を起こして生活は一変した。発作後は頑張ろうと思ってもnoteが読めない、本が読めない。読もうと思っても苦しくなる。結果省エネ生活を送らざるを得ない

その時に今までサロンで回りの人が今まで言ってきた事が、一気に腑に落ちてきた気がした。ぷろおごが今まで言ってきた各種ツイートも、のんびりの意味も、ゆっくりの意味も、無理しないの意味も、すーはーの意味も。

自分は今までいかに違う方向にいらない負荷をかけていたんだなあと言うのがよくわかったし、それに知らず知らずのうちに耐えていたんだろうなという事にも気づいた。
自分はストレスに強いのがある意味自分の中で自慢だったんだが、そんな事は無かった。単に耐えて耐えているうちに、センサーが壊れていただけだった気がする。周りの目を気にしたり、空気を読んだりした結果、自分を失っていったのだなと思った。（当時は仕事のストレスが一番強かった気がする）。

まだ完治はしていない。でも、大分よくなってきた今だからこそいえるが、あの時体調を崩しておいてよかったのかもしれない。もしあのまま行ってたら、いずれもっと大事故になってた可能性はあった。この程度でよかったのかもしれない。

人に触れた方がええんやで。

彼にも直接お伝えした「もっと人に触れた方がいい。想像で語っている部分が多い」との意見は、手前味噌だが間違ってはいない気がする。何故なら、当時の自分がそうだったから。当時の自分は他人と意見交換出来るネットワークを一切と言っていいほどもっておらず（意識的に断ってた節もあるが）、まさに一人で毎日ＰＣの画面と向き合う日々だった。インプットはするもアウトプットはしない日々。そんな状態で毎日自己啓発系の動画ばかり見ていたら、そりゃ考え方も凝り固まるでしょう。

彼は口々に「こんな自分はダメだ」と「結果を出せなければ意味が無い」と言っていたが、世の中あなたの言う「結果」を出せなければ、みな不幸せになる訳じゃないし、そうじゃない人類もいっぱいいるんだって事に触れて欲しいと思っているし、それが当時の自分に必要なものだったと思う。

当時の自分は「意識高い系の先に成功がある」と思っていて、逆にそれしか道が無いと思っていた。動画で全てが勉強出来てしまうYoutube最高と思ってた。この道がダメなら死ぬしかないんだろうなあと思っていた。恐らくは彼と同じマインドである。だが、そんな事は無い。身体が弱くても生きて行けるし、障害を持っていても生きていける。カネに詰まったって生きていける。世の中成功者だけが全てじゃない（今だから言える節はあるけど）

彼の中では
「こうしなければならない」「何歳までにこうで、年収はこうで、結婚して子供は何人で・・」みたいなフォーマットが完璧に出来上がっていて、それを遂行出来ていない自分が嫌で仕方ないのだと思う（自分もそういう所は未だにある）。そういう意味では自分も、呪いを振り切れていない部分は多分にあるだろう。

そういう意味でも、もう少し他人に触れて「ああ、こういう世界もあるんだ」（例えば派手な服装の女の子が実はめちゃくちゃ優しいとか。ヤンキーの男の子が実はめっちゃ優しいとか。そういう類のもの）を沢山知って欲しいと思っている。自分はそれを知ってから多少世の中の見方が変わったし、今もその最中のつもりである。

以前は自分も「空想で物事話してばかり」「行動が伴っていない」とよく言われた。だから彼の想像だけで物事を話す・・という状態は何となくわかる。

他人を通して自分を知る

自分だってまだ想像の世界から出てきたばかりで現実と答え合わせをしている最中だけど、彼にも想像の世界から早く出て来て欲しいなと思っている。
そして、他人を通す事で自分の良さは知れる。

自分の能力なんて大したことないと思うかもしれないが、他人から見れば「え、そんな事出来るの？」って事が世の中には沢山存在するし、案外そういうものって気づかないものです。私は破産経験があるしその他いくつかの失敗経験があるが、そんな経験ですらこのサロン民には役に立ってもらったようで嬉しい面もある。自分の経験は必ずどこかで役に立つ。

また身長は181あるけど、他人から「背高いよね」って言われても「ん？そうかなあ」っていつも返してしまう。何故なら自分にとっては当たり前だから。
彼だって気づいてないだけで、幸せのピースはすでに持っている可能性が高い（まぁ、それに気づけないからみんな人生彷徨ってる訳でね。）

彼にはもっと世界は広くて知らないことが沢山あるんだという事を知って欲しい。そしてそれは自分にも言える事。そうして少しずつがんじがらめになった呪いを解いていって欲しいと思います。そうして気づけば呪いは解けているのではないか？　そんな気がしています。

まずはゆっくり休んで、それから少しずつ外界に触れて行って欲しいなと思っています(それをするのにサロンはおすすめですよ）。触れる事でゆっくり呪いは解けて行くと思う。自分は少しずつ解けて行っている実感はあります。少しずつだけど。。ね。

(とあるニートの末路さんとのやりとり、および会話を通じて感じた事をレポートにさせて頂きました。なお、呪い研の後半２か月はあまり出席出来ていません。ゆるして草)

※久々に長文のnoteが書けてうれしいです。やっほー。

※12/10追記。　その後元気になってくれたようで何よりです。今後良くなっていく事を祈っております。