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ワキガで悩んでいる方へ

僕は今となっては米国に住んでいますが、十数年前は日本に住んでいました。日本では今、桜も葉桜になり、だんだんと暖かくなってきている頃かと思います。

だんだん暖かくなると共に日本に住んでいたころ、僕が悩んでいたことを思い出します。

僕は極度のワキガでした(笑)。

だんだん暖かくなると共に腋の下の臭いも気になるようになり、陽気な季節になるのはありがたいのですが、それと同時に心配しなければならないことが増えて気が気ではありませんでした。

夏になるとその症状はさらに悪化し、エレベーター内で「大丈夫かなぁ」「臭ってないかなぁ」なんてエレベーターに同乗している人の心配をしながら一刻でも早くこの瞬間が終わることを願い待ち続けていました。

そして、同乗者がエレベーターを降りるとともに「クサッ」と捨て台詞を吐いてエレベーターを降りていくのを聞いて、「ああ、やっぱり」と思っていたものです。

また、電車に乗ったら乗ったで、誰も彼もが席を争って椅子に座るところ、僕の隣に座った人が数秒もしないうちに席を立ちどこかに行ってしまうことが何度もありました。

迷惑をかけていることは分かっていたので、それからは電車の先頭もしくは最後尾の車両で隠れながら腋汗を持参したタオルで拭き拭きしていたのは良い思い出です。幸いにして、頻繁に腋をタオルで拭いている間は、臭いを抑えられていたようです。タオルは臭くなりましたが・・・。

鞄にいつも汗を拭くように入れていたタオルを見た友人に「何これ?雑巾?」なんて言われたりもしました。

ワキガであることは僕の自己肯定感を下げることに強く影響しました。しかし、その悩みがあったからこそ他人の痛みにも敏感になり、そして高慢にならず、他人に迷惑をかけない、どれだけ粋がっても自分には変えられない、恥ずかしい欠点があるので目立たないように振る舞おう、といった自分の性格が形成されたのだと思います。

友人からは直接「臭い」と言われることはありませんでしたが、常に友人がしかめっ面をしていないか確認をしたり、そして、友人がしかめっ面をしている際には腋汗を拭きに走ったり、といった隠れた努力(?)をしていました。

見知らぬ他人からは「ううぅ・・・😰」という明らかに不快な顔をされたり、直接面と向かって「臭い」と言われたこともありました。

でも、いくら努力をしても治しようがないんですよね。どれだけ頑張っても状況は改善しないので、死んでしまおうかと思ったこともありました。

大学の講義においては、経済学の先生が「ワキガで悩んでる人はねぇ、ほんと気にしなくていいよ。本田宗一郎のね、ワキガは天下一品だから!あの人のワキガはほんとすごい!」と言っているのを聞き「そうは言ってもねぇ。本田宗一郎だし。本田宗一郎だから許されるのであって、僕は何者でもないし、何者でもないのに臭いとなったらそれはねぇ。。。それに本田宗一郎がワキガだということを聞いても僕のワキガは解決しないし。。。」なんて思っていました。

ワキガに関する本を読み漁ってみましたが、どの本も「腋の汗の臭いは異性を引きつけるために必要なものだった」とか「ワキガはセクシーだ」と言ったワキガを肯定する内容から始まり、「腋にはエクリン腺、アポクリン腺の2種類あり、云々。。。」「それでもワキガを治したいのであれば、私の医院で提供している手術を受けることで解決します!」といった内容に終止していました。そして、その後は延々と手術についての説明といった内容の本ばかりでした。

「ワキガを治すには手術をするしかないのかなぁ」「手術は手術で腋にメスを入れることになるから嫌だなぁ」なんていつも考えていました。

話は飛びますが、そういった悩みを抱えつつ、渡米したある日、アメリカ人が腋の下に直接何かを塗りつけているのを見ました。それがデオドラントとの最初の出会いです。

僕:何してるの?
アメリカン:デオドラントをつけてるんだよ。これから出掛けるから。
僕:それをつけるとどうなるの?
アメリカン:腋の臭いを抑えられるんだよ。汗をかかない限りはそれほど臭いがすることはないと思うけど、一応エチケットとしてね。

と教えてくれました。

それからというもの、自分もデオドラントを入手してつけてみました。

前述したように僕は極度のワキガなので(?)デオドラントを使い始めた頃は肌が荒れることもありました。

しかし、デオドラントの使用を始めて数年、最近では肌が荒れることもなくなりましたし、しかも、1日、2日ぐらいであればデオドラントをつけ忘れても臭うことはなくなりました。

デオドラントはアメリカでは広く一般大衆に受け入れられているようで、子供から老人まで出かける前にはデオドラントつけるのがエチケットとして認知、そして、使用されているようです。そして男性用の商品だけでなく女性用の商品もあります。

子供に至っては「シャワーを浴びなさい」なんて言われた日には「あとでデオドラントつけるから大丈夫」と返し、結局シャワーも浴びず、デオドラントをつけることでシャワーの代わりにして済ませるなんて子供もいるようです。

デオドラントを使い始めてからワキガが完全に治ったという訳ではありませんが、自分の体にメスを入れることなく安価な方法で臭いを抑えられているので、とても満足していますし、シャワーを浴びた直後でも腋の下にあったベトベト感みたいなのはなくなりました。

最初はオーソドックスなこちらの Speed Stick を使っていました。

しかし、最近は AXE といった若者が使うようなブランドのデオドラントも使っています。

Speed Stick と AXE の効果の違いは特にありませんが、香りと値段は違います。昔からあるオーソドックスな Speed Stick の方が AXE よりも安いです。そして、AXE はちょっとモダンな香りがします。香りの表現はとても難しいので、実際に香りを嗅いでみて判断してみてください。香りに特にこだわりがないのであれば、Speed Stick で十分だと思います。

僕のような極度のワキガであってもデオドラントによって腋の臭いを抑えることができたので、是非、ワキガに悩んでいる人にはデオドラントを使って欲しいです。

以前の僕のように「臭くないかな・・・?」と考え悩むことでさらに腋汗が出て、それがさらに腋の臭いに繋がる、といったような悪循環を繰り返すことがないよう、そして、そういうことで困る人がいなくなるようになって欲しいです。

ワキガといった生まれつき持った治すことの出来ないことで悩むのではなく、もっと有意義なことに時間を使って、悩むのであっても別のことで悩んで欲しいです。

日本で直接塗るタイプのデオドラントの購入は難しいと思いますが、多少高いですが Amazon でも売っていますし、ヤフオクやメルカリでも売っています。

始めるのに躊躇するのであればまずはじめにオーソドックスな Speed Stick から始めるのがオススメです。Speed Stick は古くからあるブランドで老若男女、使っているので安心です。若者向けの香りが好きなのであれば、Speed Stick である程度効果を試してみてから AXE や他のブランドを使うのをオススメします。

ただここで一点注意点があります。

デオドラントを購入する際は必ず Deodorant とだけ書かれているデオドラントを購入してください!

間違っても Antiperspirant & Deodorant と書かれた商品は買わないようにしてください。

例として、Deodorant とだけ書かれているデオドラントと Antiperspirant & Deodorant と書かれたデオドラントの写真を貼り付けておきます。

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Deodorant とだけ書かれた商品

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Antiperspirant & Deodorant と書かれた商品

Antiperspirant は臭いではなく汗をかくことを抑える効果があるのですが、この汗を抑えるのにアルミニウムが使われているようで、そのアルミニウムがアルツハイマーの発症と関連があるということが言われています。

これはもう僕が知る限りでも10年以上前から言われていますし、調べてみたところ30年以上前からアルミニウムを含んだ製品とアルツハイマーの関連性が疑われていたようです。そして、最近になってますますこのアルミニウムの危険性について言及されることが多くなってきているように思います。

今となってはデオドラントにわざわざアルミニウムフリー(アルミニウムは入っていません)とまで明記されているデオドラントスティックさえあります。

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ALUMINUM FREE もしくは 0% ALUMINUM と書かれたデオドラント

アメリカの場合、「研究や規制によって商品が売れなくなる前に売ってしまえ」といったメンタリティを持つビジネスマンが多くいるので、悪い噂のある商品や悪い噂の素材が含まれている商品は買わないに越したことはありません。

そもそも汗をかくことは自然なことですので、よほど多汗症で困っているのでない限り、汗を抑える必要はないのではないかと思います。

と言ってしまうと、腋から臭いがするのも自然なことなのでは・・・、と言われてしまうかもしれませんが。😅

というわけで、以上、ワキガで悩んでいる方に一つの解決方法を示しました。

もし自分が数十年前にこのことを知っていたら、もっと違った人生や性格になっていたのかなと時々思うこともあります。また、答えが見つかるのに時間がかかってしまいましたが、自分なりの答えを見つけられたので、今はとても満足しています。

日本にはない商品やカルチャー(エチケット)で、僕が一番にオススメする商品、カルチャー(エチケット)のひとつですので、デオドラント、ぜひ使ってみてください!

※ 繰り返しになりますが Antiprespirant と書かれたデオドラントはアルツハイマー発症の危険性がありますので、使用を控えることをオススメします。

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