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もしもあなたがコーヒーとチョコをやめるなら

こどもの睡眠改善でよく耳にする単語「ネントレ」
どういうイメージをお持ちでしょうか?
ギャンギャン泣いて、近所迷惑にならないかビクビクするイメージですか?
すっごく大変そうなイメージですか?

今日はネントレをちょっと違う視点で考えてみたいと思います。

背中スイッチの正体を紐解く

背中にスイッチはない

赤ちゃんの寝かしつけあるあるな背中スイッチ。ご経験有る方も多いのではないでしょうか。こんな感じのやつです。

抱っこで寝かしつけ

寝入ったのを確認してそっと下ろす

背中スイッチ発動!おめめパチっ!ぎゃーん!

寝かしつけやり直し

無限ループ

我が子には背中スイッチがあるのかしら…
いいえ。ご存知の通り、子どもの背中にスイッチはありません。

大人にも背中スイッチはある

あなたは今、ソファでテレビを見ながらウトウトしています。
ふとが覚めるとどうやらソファではないところにいるようです。
自分で動いた覚えは一切ありません。
目の前にテレビがあり、ソファにいるはずです。
「・・・ちょっと?!?!何事?!?!」
と、ガバっと起きませんか?びっくりしませんか?
家の中だったらいいけど誰かに誘拐されて命の危険があるところにいるかもしれない。目を開け、耳を澄ませ、鼻で匂いをかぎ・・五感を全力で使って急いで安全を確認しなくてはいけませんよね。

背中スイッチ=本能的な人間の危機管理

「ちょっと?!?!何事?!?!」は、背中スイッチだけではありません。
添い乳、トントン、手つなぎ、ラッコ寝、ドライブなどいわゆる「寝かしつけ」の行為がその何事?!?!案件を生んでいる可能性があります。
トントンしながら寝かしつけて・・ようやく寝たと思って・・手を止めたら・・ギャーン!泣
これも「ちょっと?!?!何事?!?!」です。寝入った時にあったものがないとすぐ気付ける、生命が脅かされるかもしれない危機に気づける素晴らしい能力です。
こういう時、再度トントンしたらすぐ寝ると思います。だって寝入った時にあったものが引き続きある=安全安心、なのだから。
(注意)背中スイッチなんのその、で、寝る子の危機管理能力がないとかそういう話ではありません。きっと匂い音や雰囲気でしっかり安心安全を確認できているのでしょう

抱っこやトントンなしで寝れないんだけどどうしたらいいんだ!
と、これをお読みの方はお思いになりますよね。
何もしないで寝れるんだったら何も苦労しないよー!!

納得→練習→習慣の3ステップで習得


ですよね。わかります。
そういう時は、寝入る方法を変えることを親子で「納得」して「練習」します。「練習」を重ねて「習慣」にして、それで何もしないで寝れるようにすればよいのです。

じゃあどうやるんだ

納得して練習して習慣にする方法。気になりますよね。
やり方をお伝えする前に、ちょっとイメージしてみませんか?あなたが今、例題のシチュエーションにあったとします。本当に大好きなんだよなぁって気持ちになって考えてみてください。
あなたの「推し」があるならそれに置き換えても良いですよ。

【例題】
あなたは毎食後のコーヒーとチョコが欠かせません。かれこれ3年ほど朝も昼も夜もずっとこれ。だって、コーヒーとチョコを食べてるときって本当に幸せなんだもん。何にも代えがたい時間。この2つがなくなったらどうなるんだろう。考えたこともない。

①納得

ある日突然、パートナーが言いました
「食後のコーヒーとチョコが身体によくないらしいから家から撤去したわ。今日からなしで。」

どうでしょう。あなたが大好きで大好きで大好きで仕方がないコーヒーとチョコがなくなってしまいました。
「かえしてよおぉぉ!」「1回くらいいいじゃない!!!」「最後に食べさせてよぉぉ!」
泣きたくなりますよね。怒れてきますよね。悲しいですよね。だってそれまで当たり前にあなたの目の前にあったんだから。

ではなぜ、取り乱すのでしょうか。


突然だからです。何も説明されていないからです。
事前に聞いてないんだもん。納得のしようがない。

逆に、パートナーから常々説明をされていたらどうでしょうか。
「ほら見て、この健康診断の結果。この数値はコーヒーとチョコが原因だよ。このままだとあなたの健康が心配だ。二人で元気に長生きしようではないか」
「1ヶ月後にやめよう。応援するよ。一緒に頑張ろう」
「コーヒーの代わりにこのお茶どうかな?美味しいって評判だよ」
これはどうでしょうか。少しは頑張る気持ちが湧いてきませんか?

子どもも同じです。寝かしつけの方法を変更をするのであればきちんと説明をして納得してもらいましょう。他の人にならやることを我が子にだけやらなくていいという考えはあまりお勧めしません。トントンでも背中スイッチでも添い乳でもなんでも、その子にとってそれはコーヒーとチョコ相応の大切で幸せでなくてはならない存在です。
寝る時にあるものって、心と体の力がふわ~っと抜ける、リラックスできる幸せを感じられるものでしょ?ゴツゴツイガイガしたところでは眠れないもの。

②練習

さぁ事前の説明を行い、納得した!そしたらいざ「練習」のフェーズに入ります。

先程のコーヒーとチョコの例で考えてみましょう。
コーヒーとチョコをやめる必要性はよーーくわかった。一応頭では納得!ここまでが納得のフェーズ。

いざ実践。ここからが練習のフェーズです。
まず何をしましょうか?私だったら・・
・コーヒーとチョコを目のつかないところに置きます。処分するかも。
・君なら大丈夫だっておまじないかけてほしい
・自分でも大丈夫大丈夫って言い聞かせる
・もし食後に我慢できたら褒めてほしいなぁ
・コーヒーのかわりになるものがあったら気持ち紛らわせやすいかも(お茶とか)

思いつく限りのことをして、いざやってみるとどうでしょうか。
食べたいよ〜って泣くかもしれないし、二度と口にしないぞと決め手しまい込んだはずなのに一生懸命探しちゃうかもしれない。これまでスムーズだった食後の片付けとか全然進まないかも。ご機嫌ななめになってパートナーに当たってしまう気もします。
生活が荒れそうです。笑
もちろんうまく行く可能性も、ありますよね。

もし自分一人だったら挫折してしまうかもしれない。でも、もし、パートナーが一緒に伴走してくれたらどうでしょうか。気持ちを立て直したり切り替えたりして引き続き頑張れそうではありませんか?

ということで、子どものねんねも同じです。大好きで幸せな入眠方法を改めるべく練習をするので、「じゃあ今日からやろう!」「さ、できたね!」というような簡単なものではないと心得ておくべきです。練習なので、うまくいかないことも大いにあります。
事前にお話ししてめっちゃ納得したはずだけど、いざやってみたら泣くかもしれません。きっと泣く子が多いでしょう。
百聞は一見にしかず。
世の中にはやってみないもわからないことが、たくさんあるものです。

この時大切なのは、見守る親の心です。
頑張ってるね、大変だよね、ありがとうね、
そして
「一緒に頑張ろうね」の気持ちです。

もうひとつ、子どもに壮絶な我慢を強いることがないような環境も大切です。
例えでいうと、目の前にチョコとコーヒーを置いて「我慢してね」というやつです。
ねんねで言うなら、ちゃんと眠たくなるタイミングや環境でやる、入眠方法を改めるならその旧手法は行わないという確固たる意思を持つ、などです。

③習慣

やめることができたら、あとは後戻りしないようしっかり継続することが大切です。
1日コーヒーとチョコを食べなかっただけでは辞めれたことになりません。1ヶ月、半年、と月日を重ねて継続して食べないようにしないといけません。これが継続=習慣です。

1日だけコーヒーとチョコを辞めれたところで「じゃ、あとは頑張って」とパートナーから突き放されてはちょっと頑張れないでしょう。もしかしたらまたリバウンドしてしまうかもしれない。新しい習慣が身につくまではぜひ一緒に頑張ってほしいと思ってしまう(私はね)

習慣化のポイントは、とにかく続けること。これがスタンダードですよをしっかり示すことです。
1回辞めれたからいいでしょとまたチョコを目の前に置かれては誘惑に負けそうです。

親が面倒だからという理由だけで旧手法を提示してしまうと子どもが混乱します。あれ、もらえる時ともらえない時がある。これは習慣化をより難しくする行為になります。

ここまで読んでいかがでしょうか
あなたがコーヒーとチョコをやめる行為はこどものネントレと同じです。

ネントレは新しいねんね習慣を身につける練習のことを言います。

ネントレはただ泣かせればいいってもんじゃない

これまで書いてきたとおり、ネントレは泣かせりゃなんとかなるものではありません。しっかり環境も心も準備して習慣化できるよう取り組む必要があります。

また別の投稿で、環境準備も含めてまとめますね。

ねんトレしたいけど自分だけでは不安な方は、ピンときた睡眠コンサルタントにコンサルテーションをつけてもらってもよいでしょう。お高く感じるかもせいませんが、環境の整え方やネントレのやり方だけでなく、子どもを支える親のメンタルまでバッチリケアしていますよ。

自分でやれそうだ!という方は、ネットの情報収集だけでは網羅性が心配なので本を読まれることをおすすめしています。


我が家も寝床を変更するネントレのようなことをしましたが、するっと成功できたのは本人がしっかり納得できている実感があったからに他なりません。


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