睡眠コンサルタント誕生物語②

【これまでのあらすじ】長男の睡眠に悩む→睡眠の勉強したら長女はめっちゃ一人で寝るので世界がガラリと変わる→ねんねの資格取得コースへ申し込む


ここからは勉強のはなし。

資格取得コースとは

資格は1部(オンライン座学)と2部(オンラインライブ講義)を履修し、実際の睡眠改善実績などを含むレポートを提出して合格すると取得できる。

ちなみに資格取得後もサポートコール(毎回様々なテーマを学ぶ)などがあり、コンサルタント同士で交流したり学びを深めたりという機会もあり、コンサルタント同士けっこう仲良しで心強い。

※資格取得して荒野に放たれても生きていけないと思っていたので、こういうアフターフォローがあるかどうかは結構大事な要素だった。

勉強する範囲は広く深く、分厚い

1部はひたすらに講義を聞く。これは平日娘の昼寝の時間にちょっとずつ進めた。赤ちゃんの睡眠についてや成長発達、食事などの睡眠に関すること(なんだかんだ赤ちゃんに関すること全部)を16回の講義に分けて学ぶ。時折クイズが出たりメールで課題を出しながらマイペースに進める感じで、ふむふむ、おもしろいなーと思いながら知識を入れていった。試しに講義スライドを印刷したらとんでもない分厚さになり(一応割付の両面にしたんだけど)ルーズリーフのファイルに綴じ始めちゃって1回で5枚ずつしか使えない穴あけパンチにすごい時間かかったのを記憶している。そんな時間さえも楽しかった。

というのも、母親になってから何かを一生懸命勉強することはなかったから家で一人で孤独に学ぶ事もとっても新鮮で、これまで使ってない心や身体を使っている感じがあった。知識欲がどんどん高まっていった。図書館で育児に関する本を手に取る機会も増えたし、ネットの情報もそういう系のをたくさん見るようになった。なんとなくワイドショーを見てスマホでゲームしてネットショッピングを徘徊する日々から一皮むけた実感があった。

たまたま出会った同期と、太く学び合う4ヶ月

2021年6月、2部の講義が始まる。毎週火曜夜21時半スタート。(これは各回の参加者のニーズや講師予定により決定されます)期間は4ヶ月。たまたま同時期に勉強していた人と、毎週すっぴんパジャマ姿でzoom上に集う。誰かと一緒に申し込んだわけではないので、全員初対面。まさに、ここで出会う同期は「ご縁」にほかならない。

2部の講義では生徒が実際にコンサルテーションをする中での疑問点を解決したり、課題として出されるケーススタディについて考えたりと、かなり実践的だ。講師や同期の考え方や目線に触れ、どんどん視野が広がっていく実感があった。1部の時とは違うベクトルで開けていく感じ。

皆初めてのコンサルテーションで疑問や不安が沢山でるので1時間の講義だけでは消化しきれず、同期で作ったグループLINEが昼夜頻繁に鳴る。

そこであらゆるケースに出会い、まるで自分ごとのような気持ちであれこれうんぬん考えて、心を込めて返事をする。フィードバックを頂戴する。そんなやり取りを重ねると同期の絆はどんどん太くなり、コンサルテーションの技術はどんどん高くなっていった。

2部の期間中を通して、睡眠コンサルテーションの大切なポイントを改めて実感する。

同じ悩みでも10人いれば10通りの改善アプローチがあって、どれが良くてどれが悪いとかない。一番合う方法を一緒に模索して提案、そしてゴールまで伴走する。

システムエンジニアと睡眠コンサルタント、実は似ている

少し話が遡るが、システムエンジニアとして勤めていたころは、パッケージシステムの導入構築保守などをやっていた。何件かのクライアント様を受け持ちそれぞれの安定稼働のために昼夜働いた。しみじみ思ったのが、同じシステムを使っていても、運用の仕方や「もっとこうしたい」はクライアント様ごとに異なるということ。もとは同じシステムだったが、プログラムをいじくったり代替運用を提案したりしながら各クライアント様の心地よい使い勝手を追求した結果、頭がこんがらがるほどに微妙に似て微妙に異なるシステムを複数並行して保守することとなった。(これはとっても大変だったよ。笑)

ちょっとおせっかいな性格である私は、クライアント様の「もうちょっとこうしたい」や現場を見ていて「もう少しやりやすくなりそうだな」をかなり真剣に、そして真面目に考えて(工数が見合わないと怒られたりもしたが)小さい改善を重ねていった。クライアント様が喜んでくれたり、すこしずつ信頼が積み重なる感じにとてもやりがいを感じていた。こんがらがるレベルを自分で上げていたに他ならないのだが、そういう自分の仕事のやりやすさより、クライアント様のお気持ち優先という感じで仕事をしていた。今思えば、ここに仕事の価値を見出していたように思う。

このシステムエンジニア時代に培った観察力?想像力?は睡眠コンサルテーションでも必須だなと、実際にコンサルテーションをしてみるとしみじみ思う。というのも、睡眠コンサルテーションはねんねの知識やネントレのメソッドをそのまま伝えるのではなく、各家庭のニーズや家族の特性、状況を把握し、「いかに心地よくゴールまで走れるためのプランを作成してそれに伴走できるか」を大切にしているからだ。

クライアント様の話を聞いて、想像して、気になるポイントはその都度きちんと確認して、提案しようとするプランで心地よく走りきれるかをかなり真剣に真面目に考える。そして私は、そうやって考えることを、とても楽しいと感じる人間だ。

このシステムエンジニア時代の仕事のやり方と、睡眠コンサルテーションの進め方が共通していると気づいてからは、少し肩の力が抜け、自分らしくコンサルテーションができるようになったと思っている。

100人にウケるものを提供するよりはその1人にとってのベストを提供するのが私のやりがいに繋がっているのだと、自分の本質と出会うこともできた。

睡眠の知識やコンサルテーションの技術を学ぶだけでなく、自分についても改めて考えるきっかけができたのはとても大きな収穫だ。

そうこうしながら何名かのボランティアクライアント様にご協力いただき睡眠改善の実績を重ね、入社2年目以降めっきり書かなくなったレポートに悪戦苦闘しつつも、2021年11月、資格を取得した。睡眠コンサルタント誕生である。

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