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私の謎 柄谷行人回想録⑫のメモ

私の謎 柄谷行人回想録⑫のメモ

柄谷行人は、ソシュールの議論も援用しながら、交換やコミュニケーションから価値形態論を考えていたということか。コミュニケーションは現在では情報が交換されるということになるだろうが、実体というよりもイメージが交換されるので、それはある意味で吉本隆明の『マス・イメージ論』からというかポストモダン論とも近接している。ポストモダン論は、リオタールは知識の問題を扱っていた訳で、現代社会がイメージの段階に突入していると考えると、それはもはやポストモダンの領域であるだろうと思われ、吉本隆明の重要性は再確認しておきたい。これから考える予定。

“吉本隆明は、初期マルクスの疎外論に向かった。廣松渉は、史的唯物論を、初期マルクスを乗り越えて再建するものとして読み直した。そして宇野弘蔵に代表される宇野派は、もっぱら『資本論』にマルクスの独自性をみようとした。”

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