妻が大阪にやって来てから、家もいろいろと綺麗にしている。

先日も庭の草むしりをやることになった。うちの庭は、父が生前に花を植えて以来ずっと放置していたので、雑草が生えていたのだった。

妻とホームセンターに行って草切り鋏を買ってきて、私たちは庭の草を刈っていった。庭師の職人には及ばないが上手く切れた。また、鋏では切れない大きく育った雑草の木は、父が残してくれていたノコギリで切っていった。

綺麗になった庭に満足して、妻は

「お隣は太陽光で照らす庭のランプをつけているから、私たちも買おう」

と言った。それで私たちは再びホームセンターに買いに行ったのだった。
そして、庭に設置して

「今日は太陽の光を受けていないから明日から夜に照らすね」

ということでその日は寝たのだった。

問題はそれからである。

お隣は夜になると綺麗に庭を照らしているのに、うちは全く光らない。どうしたことかと、妻は一つ家の中にピックアップしてきた。私は壊れているかもしれないと思ったが、返品するためのレシートもなかった。万事休すか。少しピリピリしていた。

妻は意に介さず、淡々と問題点を見つけ(ランプのスイッチが入っていなかった！)、庭に戻した。私は妻の行動力に恐れ入ったのだった。

それからうちの庭は、夜になると灯りに照らされるようになった。

家はこれから年越しを迎える準備に入っている。