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朝の研究20231126

柄谷行人が言う、

「交換様式Dにおいて、何が回帰するのか。定住によって失われた狩猟採集民の遊動性である。それは現に存在するものではない。が、それについて理論的に考えることはできる。」

この「現に存在するものではない」というロジックは、ここでは現に存在はしていないが、エージェント、アクターとして行為されたものとして考えられるということである。

このようなロジックは、アルチュセールの「最終審級における経済の決定」も同じような構成になっている。アルチュセールについてエルネスト・ラクラウは、経済の決定はそこらじゅうにあり理論的効果を与えていると批判していた。ラクラウは偶発性にも言及している。

歴史的変化を捉える視点として柄谷のロジックは示唆に富む。
以下未定

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