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あれから3年

▼3年前の今日,2018年7月6日の夜。私は岡山の自宅でパソコンに向かい,ヘッドホンで音楽を聴きながら仕事をしていました。すると突然,雷のような音が一瞬して,手元に軽い振動が伝わってきました。「雷?」と思って外を眺めましたが,雷の気配はありませんでした。

▼あとでわかったことですが,これは総社市にあった朝日アルミ産業の工場が爆発した衝撃波でした。家から直線距離で15kmほど離れていますが,振動と音が伝わってきたのです。

▼そしてその後,7月6日深夜から7日の早朝にかけて,倉敷市真備町を流れる小田川で堤防が決壊し,真備町の4分の1以上が水没するという甚大な被害が出ました。倉敷市全体の死亡者51名の大半が真備町の住民で,その多くが高齢者でした。

▼そしてこの日,広島でも甚大な被害が出ました。いわゆる「平成30年7月豪雨」です。7月6日から7日にかけて,呉線沿いの町を中心に土石流が発生し,広島県内だけで死者・行方不明者が114人に上りました。

▼真備町については,以前から治水の問題が指摘されてきたにもかかわらず,問題の解決が先送りされてきたという指摘もあります。

▼福山のホテルでテレビをつけたら,広島の水害の追悼式典の様子が報じられていました。

▼残念ながら,自然災害への備えに「完璧」はありません。しかし,過去の被害に目を向け,そこから学ぶべきことはたくさんあります。つい先日も熱海で大きな被害が出たばかりですが,今後,こうした悲しい出来事が起きないように,あるいは,不幸にも起きてしまった時に被害を最小限に食い止められ,被災者が一刻も早く元の生活に戻れるように,社会の仕組みを構築していくべきでしょう。

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