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⁡【チカラじゃ勝てないよ】


DVを受けていた頃
私は、泣くことすらなくなっていました。

ただ、母の私が殴れれている姿を
子供たちには見られないよう

いつも寝室に逃げていたことは覚えています。


頭をつかまれて
床に押し付けられて
口の中は血の味がしました。

私のちぎれた髪が床に落ちているのを
床に横たわってボーっと眺めていました。

私は弱い
私は何もできない

とにかく4人の子供達が成人するまでは
息を潜めて暮らしていこうと決めていました。

逆らうことなく
ただただ静かに。

でも一度だけ
スーパーの前で大泣きしてしまった事があります。

それは

ストレスから発症した線維筋痛症で歩けなくなり
車椅子に乗っている自分の姿が
スーパーの窓ガラスに写った時です。

ガリガリにやせ細って
車椅子を子供たちに押させている自分が

本当に情けなくて
子供たちに申し訳なさ過ぎて

涙が止まりませんでした。


こんな姿になって

お金も使い果たされ
家も競売にかけられ

真っ暗なトンネルの中で
何処にも目指す光なんてなかったんです。


けれど、
こんな時でもずっと持ち続けていた思いは

4人の子供たちを守る事です。


せっかく私のもとに生まれてきてくれたこの子たちを

どうにかして幸せにしたいという気持だけは
どんな時も心の中にありました。

母のチカラって本当にすごいですよね。


今もきっとどこかで
私と同じような辛い思いをしているママたちがいるはずです。

その生活から抜け出すために
私が出来る事は

ママ達が誰かに頼らず稼いでいけるチカラを
伝えていく事だと思っています。


みんな頑張れ。

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