毎日クロスワード。4月26日,今日は何の日?ルートヴィヒ・ヨーゼフ・ヨーハン・ウィトゲンシュタインの生まれた日!
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概要 このページでは「今日は何の日?」にちなんだクロスワードパズルを毎日提供しています。昔のことを思い出し,それを題材に周りのひとと会話するきっかけづくりにお使いください。毎日提供!(たぶん)
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今日は何の日(ヒント)
4月26日は,ルートヴィヒ・ヨーゼフ・ヨーハン・ウィトゲンシュタインの生まれた日です。
ウィトゲンシュタインはオーストリア出身で後イギリスの国籍を得ます。哲学者です。
裕福な家に生まれた彼でしたが,遺産などは全て放棄しています。それゆえ,あるときは,小学校の先生,中学校の先生,庭師(にわし)などをし,生活していました。
学校の先生をしているときには,子どもが綴(つづり)をよく間違うものだから,つづりの間違いがないか子ども自身が確認して修正できる教材を作成しています。とても,真面目に子どもを教えていたようです。また,この教材は本として出版されています。彼が生前に本を出版したのは2冊だけですが,そのうちの1冊がこの教材です。
戦争にも兵士(へいし)として参加し,捕虜を経験しているなど,およそ「哲学者」という言葉からイメージとはかけ離れた人生です。
彼は人生において,いくども自殺を計画しますが,幸い実行することなく,1951年,この世を去ります。最期の言葉は以下のとおり。
これから来るだろう友人たちに伝えてほしい。自分の人生はすばらしいものだった。
ウィトゲンシュタインは大学のころに知って,その文体も,彼が哲学に対してしようとしたことなどに惹かれて,何度も何度も理解しようと試みましたが,未だ理解できていません。曖昧さが取り除かれた文体で,これを理解できないのは,自分がよほどの馬鹿だからだろうと本気で思います。英語で読んでみたり,ノートに書き写しながら,考えてみたりしましたが,わからない。納得いかない。
ウィトゲンシュタインの言葉に次のようなものがあります。
人間が到達できない範囲のことについては,学問のテーマにはならないというような意味だと思います。こういうふうに主張する一方で,ウィトゲンシュタイン自身は「語りえないこと」について心を奪われてもいます。戦争に参加したときに,いつもトルストイの福音書の解説書をもち,合間に読んでいたそうです。
ウィトゲンシュタインも「語りえないこと」を語らない昼の顔と,「語りえないこと」を語らずにはいられない夜の顔をもっていたようです。心理学者のフェヒナーやブルーナーもこうしたふたつの信念の間を行ったりきたりしていたようですが,そうしたふたつの世界があることで,一方の探求が他方の探求の深まりになっていくんだろうと思います。
こうした夜と昼に関するはなしは星川先生の論文に書いてありました(星川先生は夜とか昼とかいう言葉は使われていません)。星川先生の論文は読みやすく興味深いものでした。
4月25日の答え
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