私達が遭遇した一寸変わった交通事故

2023年6月下旬、私の家内が横浜市南区井土ヶ谷の交差点で信号待ちで停車していると、突然追突された。それほど強い衝撃では無かったが驚いた。相手は20代位の青年でスマホに夢中になっていて、ブレーキを踏むのが遅れたという。すぐに警察と保険会社に連絡をして、現場に急行してくれた警察官に現場検証をして貰った。後の処置は示談にして当事者同士で解決するようにとのことだった。相手は自分の非を全面的に認め、保険で修理することになった。

ところが数日後に相手の車両保険が失効していることが判明、車両保険での修理は出来ないことが分かった。私の車は7月中旬が車検時期で、その前に
車の修理を終え、車検を受けなければならなかった。修理の見積もりをいきつけのトヨタのデイーラーに頼んだら、64万円だった。
相手はそんな金はとても払えないので、自分の知り合いの整備工場でなら、
もっと安くで修理できるから自分にまかせて欲しいと言う。10日間あれば
修理できるとのことだった。なんとかギリギリで車検には間に合いそうだった。大分、迷ったが修理は彼に任せることにした。

意外な展開
数日後、突然横浜南警察署交通課から私の自宅に電話があった。何事かと思ったら、私の車が南区の某駐車場に無断放置されている、至急引き取りにきてほしいとのことだった。急いでそのそ駐車場に行ったら、私の車があった。
このままでは車検に間に合わなくなるので、私は修理代は当面自分が払う覚悟を決め、そのまま車をトヨタのデイラーのところに持ち込んで事情を話し
至急修理をしてくれるように頼んだ。
その夜、相手に電話して警察から電話があったことを話し、なぜ無断放置をしたのか、詰問した。相手は申し訳ないの一点ばりだった。修理代については後日、話し合うことにした。

その後の展開
7月下旬、車の修理と車検が終わった。日曜日、車の受け取りと支払いに行くことになったので、相手にトヨタのデイーラーに着て貰い、修理代ついて話し合いを持った。修理代は44万円だった。彼はとても一度には払えない、分割なら支払えるとのことなので、毎月5万円、8回払い(4万円はサービス)で合意し念書を取り交わした。やれやれ一件落着と思った。家内は本当に毎月払ってくれるだろうかと半信半疑だった。私は確信は持てなかったが、仮に支払いが無くても仕方ないなと覚悟はしていた。
7月下旬口座に5万円が彼から振り込まれてきた。
私は彼を信じて良かったなと思った。そして8月中旬、彼から電話があった。ボーナスが出たので35万円を振り込んだので確認してほしいとのことだった。翌日確認したところ、35万円が振り込まれあった。私は彼に感謝の電話をかけた。
この一ケ月車の無い不便な生活を送ったが、これで良かったな思った。それにしても、車を運転する人は車両保険に間違いなく加入しなければならないとつくづく感じた。いやしくも車両保険の有効期限が失効していることに気付かずに、車を運転することなど絶対に無いように注意してもらいたい。
               (2023.12.22 山田 修 記)



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