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世界のどこかで散髪する旅  インド・カルギル編

今回の旅の目的地はザンスカール最深部にある僧院プクタルゴンパだ。デリーから空路レーに入り、そこからシェアタクシーでカルギルへ。カルギルからもシェアタクシーを探したが、季節外れの為見つからない。結局タクシーをチャーターしてパドゥム迄約13時間。さらにクルマで行けるギリギリまで走ってもらい、そこからは徒歩。約5時間かけて到着したのが岩山に張り付いているように建っているのがプクタルゴンパなのだ。

インド北部ラダック地方最大の都市レー。チベット文化圏の為、所謂インドっぽさはあまりない。標高は約3650m。デリーからは空路1時間、陸路では標高5千m以上の峠を越えて来るのでほぼ1日かかる上、夏季しか通じていない。

町を見下ろす丘の上には、旧王宮が建っている。拉薩のポタラ宮にも似たその建造物はレーの象徴だ。

王宮跡からはレーの街が見渡せる。標高が高いせいかここに登って来るまでかなりきつかった。休み休み歩いて振り返った時に見えたこの光景はひとしお。

レーの街を歩き回り、カルギルまでのシェアタクシーをようやく見つけた。タクシーといってもワンボックスカーだ。定員は8人だと思うのだが、乗せられたのは12人。運転手の横に3人、真ん中に5人、私の乗る一番後ろは4人、言うまでもなくぎゅうぎゅう詰めだ。一路カルギル目指し、ひたすら西に走る事約五時間、クルマから出ただけで何という開放感。

カルギルはインドとパキスタンの停戦ラインから10キロほどの場所に位置している。インド軍の基地もある微妙な感じの町なのだ。そしてこの町の住民はほとんどイスラーム教徒です。

レーよりも標高は低いがカルギルは標高約2,400m、スナック菓子はパンパンね。

町をぶらぶらしていると扉に「 Hair Dresser」の文字発見。黒い布をめくり中を覗くとそこはまさに床屋さん。いい店発見。

きしむ椅子に腰掛けて何か聞かれるが言葉が全く通じない。右手の平を上にあげてクイっと持ち上げたら、察してくれたのか散髪開始。

ハサミとバリカンでジョキジョキと迷いなく切っていく。

20分ほどで終了。お代は40ルピー、70円くらいか、安すぎだ。

さっぱりした頭で店を出ると涼しさを頭で感じた。さて、プクタルゴンパ行きの準備をしよう。床屋ミッション完了。
#カルギル #インド #ラダック #ザンスカール #プクタルゴンパ #世界の床屋から

此処が目的地プクタルゴンパ!

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