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#21 世界遺産訪問記(西芳寺・2023/10/22)

引き続き2023年の訪問記です
この4日前にも龍安寺&東寺に行ったばかりだったのですが、ネットで見ていたら予約に空きがあったので西芳寺(苔寺)に行きました
これで「古都京都の文化財」は、ようやく15/17の訪問となりあと少しです

■西芳寺(苔寺)

聖武天皇の詔により行基が開山した寺院で、その後弘法大師が一時住したり、法然上人が浄土信仰の道場としたとも伝えられています
その後荒廃したものの夢窓疎石により再建され禅の修行道場となりました

夢窓疎石が自ら作庭した池泉回遊式の庭園は当時から名園として高い評価を得ていたそうです
35,000㎡の庭園には120種以上の苔が繁茂しており、「苔寺」の名称で親しまれています

室町期に西芳寺川から水が引かれ黄金池に注いでいたという700年前の様子を復元するために、発掘調査が行われていました

1950年代頃からの庭園ブームを契機として、西芳寺には世界各国から多くの観光客が訪れるようになり、渋滞による交通傷害や排気ガス、騒音やゴミの増加といった観光公害(オーバーツーリズム)が発生しました
様々な対策を講じたものの抜本的な解決には至らず、1977年から事前申込(当初は往復葉書、現在はネット経由も)制をとることにより寺院本来の雰囲気を保った上での参拝が可能となっています

世界遺産とオーバーツーリズムの問題は非常に難しい課題ですよね
すべての人にとって「最良」という解決策はないのだと思いますが、より多くの人にとって「最適」と思えるような解決方法を考えていく必要があります

この記事が掲載される頃(2024年2月)は、冬季期間の境内整備ということで「日々参拝」という一般参拝は休止しています(2024年1月9日から2月29日まで)

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