たつかわ

福井県唯一のWHA認定講師と活動しつつ、passwordの皆さんのお手伝いもさせていた…

たつかわ

福井県唯一のWHA認定講師と活動しつつ、passwordの皆さんのお手伝いもさせていただいてます 記事は頻繁には書けないですけど、世界遺産の訪問記などを中心に発信します(多分) ○世界遺産検定マイスター、日本遺産ソムリエ、漢字検定準1級 etc.

最近の記事

#47 世界遺産訪問記(マカオの歴史地区)(2023/11/7)(2)

(承前) 9.聖オーガスティン教会 1591年にスペインの聖オーガスティン修道会によって創建された教会です 昔、大雨の際に椰子の葉を使って屋根の補強をしており、その葉が遠くから見ると風に揺れる龍の髭のように見えたことから「龍髭廟」の呼称もあります 中央の主祭壇には「受難のイエス」像が祀られています 10.ロバート・ホートン図書館 香港の豪商、ロバート・ホートンの旧宅であった建物ですが、彼の死後に故人の遺志により建物と25,000HKDがマカオに寄付され、図書館として整

    • #46 世界遺産訪問記(マカオの歴史地区)(2023/11/7)(1)

      記事投稿の頻度がかなり下がってしまっており、2023年の訪問記が全然すすんでいません、申し訳ないです というわけで、2023年11月にマカオ訪問したときの記録になります 先日掲載の百舌鳥・古市古墳群は翌日に関西空港から香港に飛ぶ前日の記録になり、今回のマカオは出張の予定をやりくりして半日時間をつくっての訪問になっております かなり無茶なスケジュールなのですが、1日でマカオの構成資産を全件踏破してやろうと歩き回った記録です 1.媽閣廟、バラ広場 15世紀創建の霊廟で、マ

      • #45 世界遺産検定の勉強法(11)

        以前に世界遺産検定の勉強法ということで、(1)と(2)で主に1級受検に向けての対策、(3)~(10)で主にマイスター受検に向けての対策の記事を書かせていただきました 次の検定に向けて現在学習を頑張っている皆さんはすでにお買い求めになられた方も多いと思うのですが、先日1級の公式テキストが全面改訂となり、大幅に増補されました 従前は上下巻の二分冊だったものが、上中下の三分冊となり、特に基礎知識と日本の遺産については大幅に内容が増えるものとなっています 当然ながら説明する文章は増

        • #44 徒然と駄文(4)

          最近週1くらいでしか記事書いてないので、駄文シリーズ久しぶりになってしまいました せっかく読んでくださってる皆さんがいらっしゃるので、もう少し執筆の頻度を高めていこうと思っております ■ここ最近のこと で、最近の活動なんですけど、仕事は別にして、世界遺産関連で7割くらい、夏に受ける予定の別の資格の勉強で2割くらいを真面目な活動の時間として使ってるイメージです 余暇時間のすべてを勉強に使っている訳ではないので、だらだらとスマホいじったり、テレビをなんとなく見てたり、漫画を読

        #47 世界遺産訪問記(マカオの歴史地区)(2023/11/7)(2)

          #43 世界遺産訪問記(百舌鳥古市古墳群・2023/11/5)(5)

          5回にわたってご紹介してきた百舌鳥・古市古墳群ですが、今回でようやく最後になります 33.誉田丸山古墳(ごんだまるやま) 応神天皇陵古墳の北側の堤上に築造された、墳丘径50mの円墳です 裾の円筒埴輪列のほかに、家や盾などの形象埴輪も出土しています ここから発見された金銅透彫鞍金具などの遺物は国宝に指定されています 34.応神天皇陵(誉田御廟山)古墳(おうじんてんのうりょう) 古市古墳群で最大規模の前方後円墳で、墳丘長は425mあります 百舌鳥古墳群の仁徳天皇陵古墳(墳

          #43 世界遺産訪問記(百舌鳥古市古墳群・2023/11/5)(5)

          #42 世界遺産訪問記(百舌鳥古市古墳群・2023/11/5)(4)

          引き続き百舌鳥・古市古墳群の紹介ですが、今回から古市エリアに入ります 25.允恭天皇陵(市野山)古墳(いんぎょうてんのうりょう) 3段の墳丘を持つ全長230mの前方後円墳で、両側のくびれ部分には造り出しが設けられています 築造時は二重の濠を持っていたそうです 26.鍋塚古墳(なべづか) 仲姫命陵古墳の北側の堤に乗るような位置にある方墳で、仲姫命陵古墳の陪冢の一つと考えられています 現状では1辺40mほどなのですが、周辺調査の結果から元々は1辺63mほどの規模だったと推

          #42 世界遺産訪問記(百舌鳥古市古墳群・2023/11/5)(4)

          #41 世界遺産訪問記(百舌鳥古市古墳群・2023/11/5)(3)

          今回も引き続き百舌鳥・古市古墳群の紹介です 20.いたすけ古墳 履中天皇陵古墳と御廟山古墳の間に位置する古墳で、3段の墳丘を持ち南側には造り出しも設けられており、墳丘長も146mある比較的大きな規模の前方後円墳です 1955年に宅地造成による破壊の危機に直面しましたが、住民による保存活動で国の史跡に指定されたという経緯を持っています 南側の濠に残る橋桁は宅地造成の際に架けられた橋の名残だそうです 21.善右ヱ門山古墳(ぜんえもんやま) いたすけ古墳の南東側の包みに接す

          #41 世界遺産訪問記(百舌鳥古市古墳群・2023/11/5)(3)

          #40 世界遺産訪問記(百舌鳥古市古墳群・2023/11/5)(2)

          前回からの続きです 百舌鳥・古市古墳群、構成資産めちゃくちゃ多いんですよね 10.茶山古墳(ちゃやま) 仁徳天皇陵古墳の中堤と一帯に作られている円墳です 外濠越しにしか見られないのでこの写真ではほぼ何か分からないですね こちらとこれの東隣の大安寺山古墳は濠に挟まれた堤の上に作られており,仁徳天皇陵古墳とは相当に強い結びつきを持っているのでしょうが、詳細は分かっていないようです 11.大安寺山古墳(だいあんじやま) 茶山古墳同様に中堤と一体となった円墳です 古墳の規模と

          #40 世界遺産訪問記(百舌鳥古市古墳群・2023/11/5)(2)

          #39 世界遺産訪問記(百舌鳥古市古墳群・2023/11/5)(1)

          しばらく投稿をサボってました、すみません だいぶ訪問からは時間が経ってしまっているのですが、2023年11月に百舌鳥・古市古墳群に行ってきました 1.収塚古墳(おさめづか) JR阪和線の百舌鳥駅を下りてすぐのところにあります 仁徳天皇陵古墳の陪冢の一つで元々は帆立貝型だったそうです 周りの堀と前方部は現在は残っていないのですが,地面のブロックの色を変えて当時の形が表現されています 2.百舌鳥古墳群ビジターセンター 収塚古墳から東に進むとあります 中には各種パンフレット

          #39 世界遺産訪問記(百舌鳥古市古墳群・2023/11/5)(1)

          #38 世界遺産について考える(4)「遺産」ということば

          割といつも理屈くさいのが多めな感じなので、今回は少し軽めの内容にしようと思います(書いてるうちに結果的に面倒くさい文章になったらごめんなさい) ■世界「遺産」 世界遺産って、英語の「World Hertage」をそのまま和訳した言葉です 一般的な理解としては『世界遺産=人類共通の宝物』とされていて、検定のテキストでもそれを前提としてますよね なんで「遺産(heritage)」なんだろうって思ったことありませんか? 日本の文化財だと「国宝」で『宝』ですよね 英語だと「na

          #38 世界遺産について考える(4)「遺産」ということば

          #37 世界遺産の勉強法(10)

          少し時間が空いてしまいましたが(7)から(9)までの内容を踏まえて、例示した過去問についての答案を作ってみました マイスター試験については回答例や模範解答が示されないので、今回の記事の内容については、「この通りに書けば合格します」という内容ではありません あくまで私の考える方法にて作成した回答例の一つに過ぎませんのでご了承ください ■問題(2022年7月検定) 紛争や戦争などがあった際に、軍事活動や人々の生活の維持などが文化財や自然環境の保護よりも優先される。また戦後にお

          有料
          100

          #37 世界遺産の勉強法(10)

          #36 世界遺産について考える(3)真正性

          久しぶりに小理屈をこね回す記事になります 裏付けがあってというわけではなく思いついたままに書いてますので、内容について気分を害される方がいらっしゃるかもしれませんがご容赦ください ■世界遺産における真正性 世界遺産に登録される文化遺産については、「真正性(Authenticity)」が保たれていることが条件とされています 元々の形態やデザインだけでなく材質や工法なども含めて本来の価値を有していることが求められており、その保護保全において「真正性」を維持した上での修復や修理

          #36 世界遺産について考える(3)真正性

          #35 世界遺産訪問記(ボローニャのポルティコ群(2)・2024/2/2)

          (承前) ■サンタ・カテリーナ サンペトリーニオ聖堂から西に800mほど離れたサンタカテリーナ通りのポルティコ群が構成資産の一つとなっています ボローニャで最古級とされるポルティコ群で、各建物においてバラバラに建造されたのかそのデザインや高さなどもまちまちとなっています 柱部分は石造りですが、ポルティコの天井を支える梁の部分にては木造のものも多く見られます 全体的にポルティコの天井が低いため、他の通りのものに比べると薄暗い印象を受けます ■カヴール広場とファリーニ通り

          #35 世界遺産訪問記(ボローニャのポルティコ群(2)・2024/2/2)

          #34 世界遺産訪問記(ボローニャのポルティコ群・2024/2/2)

          こちらも2月初めのイタリア出張の際に訪問したボローニャの記事です 時間が限られていたので一日でラヴェンナとボローニャとを巡るという強行軍だったのですが、街の雰囲気だけでもお伝えできればと思います ■ボローニャってこんな街 ミラノとフィレンツェの間辺りに位置していて、人口39万人、面積140㎢の街です 人口規模でいうと神奈川県横須賀市、面積でいうと同じく神奈川県の川崎市と同じくらいの大きさです 11世紀に創立されたボローニャ大学のある街ということで多くの学生が暮らしています

          #34 世界遺産訪問記(ボローニャのポルティコ群・2024/2/2)

          #33 徒然と駄文(3)

          今シーズンのドラマにて、続編なのですが好きで見てる『居酒屋新幹線2』 3月16日に北陸新幹線が敦賀まで延伸されるということで、金沢~敦賀の停車駅からのものが多くなっているようです 私が住んでる福井も既に紹介されていますが、先日放送された小松編はほぼほぼ知らないところばかりだってので、仕入れ(買い出し)に行ってきました ◾︎農口尚彦研究所 酒造りの神様(と呼ばれているそうです)、農口尚彦杜氏の70年に渡る酒造りへの思いを継承するべく作られた場所 こだわりのお酒は現地で買う

          #33 徒然と駄文(3)

          #32 世界遺産検定の勉強法(9)

          《承前》 ◾︎プロット(アウトライン)について 主題(結論)を概ね固めたら全体の構成を考えてみます いきなり全体の構成を思い描ける人はそれでもいいのですが、構成するための個別の素材(パーツ)を作ってそれを組み上げるというスタイルだと色々な設問に対応できるかなと思います 論文の素材のヒントは設問に書かれています (設問にヒントの提示がない場合もありますが、その場合は設問の文章から発想を広げて自分なりの素材を捻り出します) 前回参照した2022年7月の問3からその素材の

          #32 世界遺産検定の勉強法(9)