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#28 世界遺産検定の勉強法(7)

久しぶりに勉強法というタイトルの記事です
前回までは概説といった感じでしたが、今回からは主にマイスター試験の問3(論文)対策となります
繰り返しになりますが、あくまで私なりの考えということで、これが絶対というものではありませんので、マイスター対策の「参考」程度にお考えください

■作文、感想文と「論文」の違い

小・中学校でほとんどの方々が、国語の課題・宿題として作文や感想文を書いた経験はあると思います
文章を書いた経験はあるのに「論文」という呼称に変わるだけで急にハードルが上がったような気になりますよね

大学受験や大学での学習において、論文に触れたことのない方からすると、「論文=何を書いたらいいのか分からない」という先入観にとらわれがちです

簡単に言うと、作文や感想文は自分自身のことを書いている文章で、論文は自分の考えについて根拠を示しつつ説明する文章です

作文や感想文では、与えられたテーマや課題図書に対して、「『自分』が何をしてきたか」「『自分』が何を思ったか」「『自分』が何をしようと思っているか」といった『自分』の行動を記述することがメインとなります
他の文章などを引用することもあるでしょうが、あくまで自分の行動のきっかけや動機づけといった範囲のものとなります
ですから、おのずと文章の最後では「私は~~と思った」「私は○○していこうと思う」といった感じの表現になることが多いですよね

一方、論文においては、与えられたテーマに対して、それに対する結論とそこに至る経緯を述べることがメインとなります
「『自分』はこのように考える(思う)」ということが主題であり、それ以外の部分はその結論に到達するための客観的な根拠や事例、証拠を示して結論を補強するための部分、となります

作文・感想文同様に「思う」「考える」という表現を用いることはもちろんできるのですが、「なぜそう思ったのか」「何を根拠にそう考えたのか」を説明する必要があります
また、論文において自身の経験を盛り込むことも可能ですが、その部分は結論にいたるまでの論拠を補強するようなものである必要があります

そしてこの「結論」の部分が、マイスター試験であれば設問において提起されている問題に対する回答になっている必要があるのです

■自ずとそうなりますが

となれば、文章の語尾において、「と思う」「と考える」だけでは成立しないのが論文です
「思うこと」「考えること」に対する根拠をしっかりと提示する必要がありますので、いかにその持論を客観的に裏付けることができるのかが肝となります
逆に文章の語尾が「思う」「考える」ばかりの論文になっているようですと、自分の主観的な主張がメインの文章となってしまっていて、根拠の提示が不足している文章ということになります

(続きます)

(冒頭にも触れましたがこの記事はあくまで私の「主観」のみで書いており、必ずしも全ての受検者がご納得されるものではないと思います旨、ご了承ください)

こちらにて講師を務める予定ですので、興味を持っていただけたらご参加ください

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