名付ける必要が出てきたときまで
先日、あるドラマについて書かれたWeb記事を読んだとき、少しドキッとして、思わず画面を閉じた。
そのドラマは、現時点ではマジョリティではないある愛のかたちを描いたもので、その記事の記述を読む限り、登場人物のある特性が自分と重なった。自分はここに分類されるのかもしれないーーそう思うと、自分と同じような他者がいるという安心感を抱いたと同時に、「かつてよく見た“一般的“な幸せになれないのかもしれない」という考えもよぎり、それをすぐに受け入れきれることができず、少し苦しさを覚えた。