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高校野球×競馬〜甲子園の名チームを名馬で例えてみた〜


こんにちは、じーやまと申します!

前回の高校野球×行動経済学に関する記事を読んでくださった方、本当にありがとうございました!

人生で初めて書いた長文記事ということもあり、内容が伝わったか不安でしたが、思った以上に様々な反応をいただいて嬉しい限りです。

さて今回ですが、前回とは打って変わって

「高校野球を新しい視点で楽しめるような記事を書いてみたい!」

と思ったので、僕の第二の趣味である競馬と繋ぎ合わせてみました。

前回と同様、拙文かつ長い文章になりますが、最後まで読んでいただければ幸いです!


はじめに

令和初、そして101回目となった夏の甲子園は大阪代表・履正社高校の初優勝で幕を閉じました。

もう決勝が終わって一週間が経ちますが、未だに"甲子園ロス"から抜け出せない人は多いのではないでしょうか?

……もちろん僕もその1人です笑

とは言っても、9月からも僕にとっては目の離せないイベントが盛りだくさんで……。

それは何と言っても競馬です!

9月29日に行われる短距離界の頂上決戦・スプリンターズSを皮切りに、まず10月には3歳クラシックの最後の栄冠をかけた秋華賞菊花賞が行われます。

さらにその後には秋古馬三冠レースと呼ばれる天皇賞・秋、ジャパンカップ、有馬記念、牝馬の頂点を決するエリザベス女王杯やマイル界の頂上決戦であるマイルCSなど、G1レースが目白押しで、毎週競馬から目が離せないシーズンがやってきました!

そして今年は世界最高峰のレースである、フランスで開催される凱旋門賞にも日本馬が複数参戦する見込みということもあり、「日本競馬の悲願が達成されるか」というところにも注目が集まります。

というわけで今回はタイトルにもあるように

「甲子園の名チームを名馬で例える」

というテーマで話を進めていきます!


(高校野球にも競馬にも興味がない人にとっては少々とっつきにくい内容かもしれませんが、これを機に両方に興味を持っていただければ幸いです)


甲子園の名チームの選出について

さて、まずは本記事において名馬で例える甲子園の名チームの選出から始めましょう!

……といっても今回の選出方法はいたってシンプルです。

というのも、今年の8月10日にテレビ朝日で

"ファン10万人がガチで投票!高校野球総選挙"

という番組が放送されたので、そこで選出された上位5校+αを今回の甲子園の名チームとします。

上位5校の顔ぶれはこちら↓


第1位/大阪桐蔭(大阪) 246184pt
第2位/PL学園(大阪) 205330pt
第3位/智辯和歌山(和歌山) 70586pt
第4位/横浜(神奈川) 66092pt
第5位/早稲田実業(西東京) 47378pt


という感じです。

では早速1位から名馬で例えていきます!

………とその前に。


名馬の選出基準

本記事のテーマは"名馬で例える"とのことなので、もちろん何らかの基準で甲子園の名チームと競走馬を結びつけなければなりません。

……と思ったのですが、高校野球と競馬の接点があまりにも少ないので、具体的な基準を設けることはできませんでした。

というわけで今回は100%僕の独断と偏見でいきます!

ただ、活躍時期や勝利レース(春夏連覇→三冠馬)みたいなやんわりした根拠は説明します。

というわけで気を取り直して1位から!!


第1位 大阪桐蔭

昨年の第100回記念大会において、史上8度目&初の同一チーム2度目の春夏連覇を果たした大阪桐蔭が堂々の1位に。

辻内平田のドラ1コンビに加え、当時1年生の中田翔がいた2005年。

リードオフマンの浅村を中心に東邦や横浜、常葉菊川など名だたる強豪を倒して全国制覇を果たした2008年。

藤浪-森の黄金バッテリーを擁して初の春夏連覇を達成した2012年。

そして根尾、藤原、柿木、横川の4人が高卒でプロ入りを果たした2018年。

平成後期を中心に、タレント揃いの大型チームで全国の高校野球ファンを魅了した大阪桐蔭。
1位は文句なしでしょう!

そんな大阪桐蔭を名馬で例えると………

ディープインパクト!!!

天才・武豊が「空を飛ぶような走り」と評した圧巻の末脚を武器に、史上2頭目となる無敗の三冠を達成。また、実況の馬場鉄志アナウンサーが三冠目となる菊花賞のゴール前に叫んだ

「世界のホースマンよ見てくれ、これが日本近代競馬の結晶だ!」

という名実況が示す通り、誰しもが認める正真正銘の最強馬であり、今年7月に惜しまれつつこの世を去ったディープインパクト。

平成中期〜後期という活躍時期、2度にわたる春夏連覇と"無敗の三冠"との結びつき、そして記録にも記憶にも残る圧倒的な勝ちっぷりなどからも

大阪桐蔭=ディープインパクト

ということにしました!


第2位 PL学園

桑田-清原のKKコンビを中心に5期連続出場、うち4回の決勝進出、そして2回の優勝を果たした1983〜1985年。

そしてその僅か2年後の1987年には立浪、片岡、野村、橋本、当時2年生の宮本慎也などを擁し史上4校目となる春夏連覇を達成。

他にも福留孝介松井稼頭央前田健太などの日本だけでなく世界でも活躍するような好選手を輩出したり、「逆転のPL」という言葉や1998年の松坂大輔擁する横浜高校との死闘に代表される名勝負を何度も繰り広げ、主に1970年代〜1990年代にかけて圧倒的強さを誇ったPL学園が2位にランクイン。

さて、このPL学園を名馬で例えると……

シンボリルドルフ!!!

勝利よりも、たった三度の敗北を語りたくなる馬-。

「JRAの本気」と呼ばれる2013年のCMでそう語られたシンボリルドルフ。

史上初の"無敗の三冠馬"であり、現在も最多となるGⅠ7勝通算16戦13勝という破格の成績を残し、"皇帝"と称された名馬。

こちらについては大阪桐蔭と同様に春夏連覇と三冠の結びつき、そしてシンボリルドルフが日本で現役馬として活躍した時期が1983年〜1985年と、KKコンビが在籍した時期と完全に一致しているという理由で

PL学園=シンボリルドルフ

ということにしました!

ちなみにサンデーサイレンスとちょっと迷いました笑


第3位 智辯和歌山

今年の夏の甲子園で星稜と延長14回にわたる激戦を繰り広げた智辯和歌山が3位にランクイン。

「史上最強打線」と呼ばれ、チーム打率.413、そして現在も破られていない夏の甲子園歴代最多となる大会通算100安打を記録した2000年のチームに代表されるように、とにかく"猛打"の印象が強い智辯和歌山。

魔曲と称されるチャンステーマ"ジョックロック"に乗って、終盤怒涛の猛攻をかける姿が印象的であり、平成で記録した63勝は大阪桐蔭と並ぶ最多勝です。

そんな智辯和歌山を名馬で例えると………

オルフェーヴル!!!

東日本大震災が日本を襲った2011年にディープインパクト以来となる牡馬三冠に輝いた名馬。

さらにその活躍は世界にも及び、2012年、2013年には凱旋門賞に出場し、2年連続2着に。

特に2012年のレースでは、最後の直線で一旦抜け出すも、ラスト50mで伏兵・ソレミアに差され、未だに"日本競馬の悲願"に最も近づいたレースとして数多くの競馬ファンの記憶に鮮明に残っているのではないでしょうか。

しかし、オルフェーヴルの魅力はその強さだけでなく、何度も騎手を馬上から振り落としたり、阪神大賞典での"歴史的逸走"など、その荒々しい性格にまつわるエピソードも多く、"金色の暴君"と称され、愛された名馬でもあります。

活躍時期は智辯和歌山の全盛期である1990年代後半〜2000年代とは多少ズレるものの、豪快な勝ちっぷりや多くのファンを惹きつけるキャラクター性、さらにオルフェーヴルの美しい金色の馬体と智辯和歌山のユニフォームの独特な威圧感を結びつけ、

智辯和歌山=オルフェーヴル

ということにします!
(今回についてはかなりフィーリングです笑)


第4位 横浜高校

史上最強にして最高のチーム、横浜高校-。

延長17回、試合時間3時間37分にわたる死闘を繰り広げた準々決勝のPL学園戦。

8回表時点で0-6という絶望的なスコアから奇跡の大逆転劇を演じた準決勝の明徳義塾戦。

そして松坂大輔が史上2人目となる決勝戦ノーヒットノーランを達成した京都成章戦。

「これ以上のドラマはない!」と思わせるような名勝負を繰り広げ、史上5校目となる春夏連覇を達成。

さらに春夏の甲子園に加えて神宮大会、国体も制し、史上初となる4冠、そして県大会、地区大会を通じた年間公式戦無敗など、様々な金字塔を打ち立てた1998年のチームは正に"史上最強にして最高のチーム"と呼ぶに相応しいでしょう。

そんな横浜高校を名馬で例えると………

テイエムオペラオー!!!

ハナ差圧勝、テイエムオペラオー。

若手の和田竜二騎手を背に、20世紀最後の年となる2000年に見せた年間8戦無敗古馬中距離G1完全制覇の活躍から付けられたあだ名は"世紀末覇王"。

また、そのほとんどが圧勝ではなくクビ差、アタマ差、ハナ差と数センチ、数十センチの差で勝ち切っており、圧倒的な強さは感じられないものの「負けない強さ」で激戦を勝ち抜いた名馬です。

松坂大輔を擁して横浜高校が春夏連覇を果たした1998年は奇しくもテイエムオペラオーのデビュー年と一緒であり、年間無敗の4冠達成は、同じく年間無敗で古馬中距離G1を完全制覇したオペラオーとの活躍とも重なります。というわけで

横浜高校=テイエムオペラオー

ということにします!


第5位 早稲田実業

白と臙脂の伝統のユニフォームを身にまとい、古くは王貞治、荒木大輔、平成に入ってからも斎藤佑樹、そして清宮幸太郎などの"甲子園のアイドル"とも呼べるスター選手を輩出し続けた早稲田実業。

特に2006年の駒大苫小牧との延長引き分け再試合に及ぶ熱闘は多くの人の記憶に鮮明に残っていることでしょう。

そんな早稲田実業を名馬で例えると………

オグリキャップ!!!

笠松競馬から中央競馬に移籍し、GⅠ4勝を含む重賞12勝を記録。

特に連敗続きで前走のジャパンカップでは11着。誰しもが

オグリキャップは終わった-。

と思う中迎えた、引退レースとなる1990年の有馬記念では、武豊騎手を背に奇跡の復活勝利を果たし、人々に感動と勇気を与えました。

また、当時地方馬が中央競馬に参戦すること自体が珍しかったこと、芦毛の馬体が特徴的であったことなどから、競馬ファンのみならず日本中の人々を魅了した"アイドルホース"でもあります。

唯一無二のアイドル性、さらに白に近い芦毛の馬体と早実のユニフォームを重ね合わせて

早稲田実業=オグリキャップ

ということにしました!


〜番外編〜


全ての名チームを対象にしていると永久に終わらない気がしたので、ここからは僕の中で

この高校はこの名馬だ!

とはっきりと思い浮かぶ組み合わせを抜粋して紹介していきます!


番外編① 星稜=ステイゴールド

伝説の一戦として語り継がれる1979年の箕島戦松井秀喜5打席連続敬遠で物議を醸した1992年の明徳義塾戦、そしてタイブレーク導入後初となる逆転サヨナラ満塁本塁打で幕を閉じた昨年の済美戦。

記憶に残る名試合に何度も登場するものの、いずれも敗者となってしまった星稜高校。今年の夏の甲子園でも決勝で涙をのみました。

そんな星稜を名馬で例えるならステイゴールド。

国内GIで馬券内に入ること6回。また、1997年の阿寒湖特別から2000年の目黒記念までの期間では17回圏内に入るも、なんと0勝

そんなどこか勝てない、名勝負の引き立て役になってしまうキャラクターと、勝負服の色が星稜カラーであることから、星稜=ステイゴールドとしました。


番外編② 池田=サイレンススズカ

"やまびこ打線"と呼ばれた強力打線で一世を風靡した池田高校は、"大逃げ"というスタイルで人々の心を掴んだ悲運の名馬・サイレンススズカということにしました。

個性的なスタイルで勝ち星を重ねていったこと、またその活躍時期の短さなどもどこか重なります。

また、なぜサイレンススズカが悲運の名馬と呼ばれているかは是非調べてみてください!


番外編③ 駒大苫小牧=キングカメハメハ

2004年に北海道勢初となる夏の甲子園制覇を達成し、さらに2005年には57年ぶり6校目となる連覇。その翌年は田中将大を中心に3連覇を目指すも、決勝戦で"ハンカチ王子"こと斎藤佑樹を擁する早稲田実業に延長引き分け再試合の末敗北。

そんな駒大苫小牧が初優勝を成し遂げた2004年に日本ダービーを制したのがキングカメハメハ

通算8戦7勝という圧巻の成績はさることながら、種牡馬としてもドゥラメンテ、レイデオロと2頭のダービー馬を輩出。今年8月にディープインパクトの後を追うように天国へ旅立ちました。

活躍時期の一致、さらに北海道勢初の優勝地方競馬出身の安藤勝己騎手の初ダービー制覇という部分を重ね、駒大苫小牧=キングカメハメハということにしました!


おわりに


というわけで今回の

甲子園の名チームを名馬で例えてみた

という企画はここで終了です!

(他にも中京大中京=シンザン、東海大相模=ドゥラメンテ、日大三=ゴールドシップなども挙げたかったけど………)

本記事をきっかけに高校野球ファンは競馬にも、競馬ファンは高校野球にも興味を持っていただければ幸いです!

また、「この高校はこの馬と被る」みたいな意見がありましたら、リプライなどで是非コメントお願いします!

それではまた!


※今回使用した競走馬の写真は、全て「netkeiba.com」からの引用です

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