成功者には道徳観が伴っていると思う。いくら能力が高くても、人間的な要素が欠落していると成功できない。

私の研究室の教授は、人としても立派だ。理不尽に怒鳴るようなことはないし、私がミスした時も怒らない（ミスの程度にはよると思うが）。しっかりと感情を制御し、次どうすればいいのかと改善案を一緒に考えてくれる。

もう1人、助教の方も全く同じではないが、人間的に優れている。2人とも、研究能力が高いことは間違いないが、人としても人格者である。

そもそも仕事とは社会に貢献するために行う行為であって、自分だけがボロ儲けしようなんて思考があってはならない。

仕事とは究極の徳積みなのかもしれない。

私が疑問に思っているのは、成功したから人間としても立派になったのか、人間として立派だから成功したのか？という所だ。

性格は変わらないというが、私自身歳を重ねるにつれて多少変化していくのを感じる。

成功して余裕を持てるようになり周りの人にも気を配れるようになったのではないだろうか？

自分のことで精一杯なうちは、周りを見る余裕がない。つまり、気の遣えないダメ人間になってしまう。

人間的な魅力は、周囲から称賛されるなど、ある程度成功を収めた先に宿るものなのかもしれない。