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児玉さんの話

「ふしぎ荘で夕食を」の発売まであと5日になりました!!
昨日手元に見本が届いたのですが、嬉しいとか楽しみとかより「本になってる……こわい……」という声が出てしまいましたね……わたしは受賞の連絡をいただいた日に半日寝込んだ女…………。

こんにちは、村谷由香里です。
noteをご覧いただきありがとうございます。

夏乃子、七瀬、沙羅とキャラクターの話をしてきましたが、今日は4人目の児玉さんです。顔面の良さしか利点のない大学8年生の変態ダメ学生なんですが、物語を最後まで読んだ身内の中では「児玉さんが好き」という人が多い印象があります。

主人公の七瀬浩太が絵に描いたような一般人である一方、児玉さんは設定に設定を重ねたキャラクターになりました。キャラメイクするときに夏乃子を最初に作ったんですが、2番目にできたのが彼じゃなかったかな。

本当は夏乃子をもうちょっと破茶滅茶な性格のヒロインにしようと思っていたんですが、だいぶ落ち着いた子になってしまったので、破茶滅茶成分は児玉さんと沙羅に引き継ぎました。児玉8割、沙羅2割ですね。
沙羅のときも言いましたが、物語と全然関係ない部分で沙羅と児玉さんを動かすのが一番楽しかったです。

みなさんやみなさんのまわりに大学に8年通った方っていらっしゃいますか?
わたしは極めて近しい人間が大学に8年通っていたのですが、もう6年越えたあたりから飄々としてくるんですよね。達観してくるというか。
不老不死のキャラクターが「いいやつはみんな先に死んでしまったよ」って言うみたいに「いいやつはみんな卒業しちまったよ」って言ってました。いいやつじゃなくても単位を取ればみんな卒業するぞ。
でも何となく、そうやって時間の外側で生きている人が羨ましいなとも思っていたんですよね、わたしは。ミステリアスな感じもしたしね。ダメ人間なんだけど。

何を考えているのか今ひとつ掴みきれない謎多き最古参の住人は、いつも少し離れたところから年下の後輩たちを見守っています。ダメ人間だけど底抜けに優しい彼の物語にも、注目していただけると嬉しいです。

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4/25に第25回メディアワークス文庫賞を受賞したデビュー作「ふしぎ荘で夕食を〜幽霊、ときどき、カレーライス〜」が発売になります!

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