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赤ちゃんの発達は七年後のために

目の前にいる小さな赤ちゃんを見て、7年後を想像するなんて難しいかもしれません。

七年後は小学校1年生。今は色々な色やデザインのランドセルがありますが、どんなランドセルを背負って学校へ通うのでしょうかねえ。

なぜ七年後、を想像てほしいのかというと。

私は乳幼児発達相談機関で多くのお子さんに出会ってきました。発達が気がかりで相談にくるような事になった背景を考えた時に、「感覚」を積み上げてこれたのだろうか、という事に答えが行きつきます。産まれた時から、感覚を積み上げる弱さのあるお子さんもいますが、そうでないお子さんも沢山いました。

赤ちゃんからの発達には段階があり、赤ちゃんは自ら動きながら大切な感覚を育てています。一つ一つの感覚を積み木を積み上げるようにです。その積み上げた一番上が年齢でいうと六~七歳くらい。就学する頃です。

小学校に上がる頃には、運動面では、なわとびや跳び箱、鉄棒など、時間の中で組み立てる遊びができるようになります。

これは、赤ちゃんの頃、自分の指を舐めて自分の身体の輪郭や大きさをイメージする事。寝返り、ずり這いや四つ這いなどから自分の身体がどんな風に動くかを経験し積み重ねてきた事に繋がります。

小学校で大勢の子どもがいる教室で、一年生が集中して様々な課題をこなすには、脳全体の中で様々な感覚を処理しなくてはなりません。

これも乳児期、幼児期に、自分の身体がどこまで、どんな風に動くかのイメージできる経験をしてきたか、という事に繋がります。這い這いで椅子の下をもぐってみたり、歩き始め目の前の物をまたいでみたり。様々な動きの中で感覚を育てています。

自分の身体がわかり、思うように身体を動かせるようになると、自分を理解できるようになります。そして他者を理解することにも繋がり、コミュニケーションの力にもなるのです。

赤ちゃんの一年は、七年後、ピカピカの一年生になる頃の土台となります。赤ちゃんが自分の積み木を丁寧に積み上げて、七年後に笑顔いっぱいの意欲溢れる一年生になりますように✨




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