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19年間の学生生活のおわり、新生活?

先週、修士課程を無事修了でき、ようやく学生生活に一区切りがつきました。
小学校6年、中学校3年、高校4年、大学4年、大学院2年、合わせて19年と比較的長く学校に通い、たくさん遊び、たくさん学びました。

学業のひとまずの成果である修士論文は「パターン・ランゲージ作成システムの構築:自分たちの道具を自分たちでつくる」というタイトルで書きました。大学生活の長い期間をお世話になった井庭先生のもとで学んだ、パターン・ランゲージの哲学、理論、方法、実践と、創造的なコラボレーション、そして、僕の得意なソフトウェア開発がマッチした良い研究ができたと思います。
まだ具体的には考えていないですが、いつか博士課程にもチャレンジしたいという思いもあります。

卒業後の予定:フリーターエンジニア

さて、卒業後ですが学部時代から少しづつ身につけてきたソフトウェア開発のスキルで食いつなぎながら、自分のやりたいことを考えるためにしばらくフリーターになります。フリーランスと名乗ってしまうと仕事ばっかりになってしまうので、ここではあえてフリーターです。
これまで目の前のことを精一杯やっていると、自分のことを考える時間が取れずに今何がしたいのかよくわからない状態にあります。自分ができることについては、いろいろな経験に恵まれて明確にありますが、それを切り売りするだけの生活には1年もすれば飽きそうです。
就活をする時間も気力もなかったので、自分について考える時間もゆっくり取れませんでした。そう思えば、ちょっとでも就活しておけばよかったなとも思いますが、、、
これから1年は、これまでの10年で蓄えたことに目を向けつつ、新しい領域にも足を踏み入れて、しばらく続けてもいいかなと思える具体的なことを見つける時間をとりたいと思います。

幸い、多方面から誘っていただいて心に余裕をもたせながら1年は過ごせそうですが、仕事を発注していただける方、逆に僕と一緒に仕事していただける方、声をかけていただければ嬉しいです。

2022年3月の時点では、BtoB決裁システム、シェア電動キックボード、アートECサービス、社内業務効率化システム、既存システムの運用移管などテーマ・技術ともに領域横断しながら仕事をしています。僕の貢献の領域がありそうであれば、どんなところでも力になれるとおもいます。
この4月からはCode for JapanというテックNPOでも働くことになり、より守備範囲が広がりそうです。


大学院生活の振り返り

ここからは、大学院の生活をすこし振り返ってみたいと思います。これを書くことでこれから1年自分について考えるきっかけになるはず。

大学院進学は学部2年生ぐらいからなんとなく考えていて、ありがたいことに親の反対もなくスムーズに行けました。僕の最終的な研究テーマは理系と文系の間ぐらいだったので、文系大学院進学が異常に少ない日本においてレアケースというわけでもなく、理工学系のほぼ進学するようなよくあるケースでもなかったとおもいます。

そんな曖昧なポジションでいたことで、これまで興味のかけらもなかった、哲学(東西ともに)の領域でもおもしろがれるようになったとおもいます。古典を読むことも嫌いではないですが、それ以上に、テクノロジーを速くて便利なものとしてだけでなく、どうしたら人類の幸せに役立てることができるのかといったことを、哲学・理論・方法・実践を含めて考えるのが好きになりました。

ただ便利を追求した道具をつくったり、依存者を増やすサービスをつくったりするだけではなく、本当の幸せとはなにかを深く考えて、自分なりの哲学にもとづいて善いテクノロジーの使い方を模索していくような仕事をしていきたいと思うようになりました。

実際の大学院生活ではこのままドロップアウトしてもいいや、もう面倒くさいな、とおもったこともありましたが、仲の良い同期が4人もいてくれたおかげて助け合えたと思います。
ただ、自分の研究が思うようにいかないときは、いかに先生と自分の時間を多くするかということを考えることもありました。いくら仲がいいと思っていても、「こんなしょーないことに先生の時間を使うなら、俺にその時間くれ、、」と思うこともありました(笑)
そのときは、親友が教えてくれた Netflix の Formula 1 (https://www.netflix.com/title/80204890) という、F1のドキュメンタリーで心を落ち着かせていました。F1レーサーは世界に20人(1チーム2人が10チーム)しかいないのですが、その一番の相手は同じチームメイトで、時にはチームメイト同士でクラッシュしてしまうこともあります。でも、勝つためには、2人のドライバー、コーチ、戦術家、技術者、様々なスタッフが一丸となる必要がある。そんな状況が結構似ていると思うところがあったからです。

先生、同期4人、先輩後輩と

なにはともあれ無事卒業して、19年間の学生生活にひとまず区切りをつけられたことはとても嬉しいです。

謝辞
ここまで、僕を育ててくれた家族、先生、友人をはじめ、関わってくれたすべての方々に感謝したいと思います。ありがとうございました。これからもよろしくおねがいします。

わざわざ大阪から来てくれた母

4月1日を迎えて
みんなが新社会人として新しい生活を始めているなか、僕は今までとなんら変わらない生活リズムでのんびり忙しくマイペースに過ごしました。
とはいえ、4月から新しい会社とも仕事をさせて頂くことになり、初めてのメンツでミーティングがありました。何社と仕事をしようとも、初回はいつも緊張して画面の前で汗をかいていました笑

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