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介護の話『その人らしさ』について

介護職として働き始めて、1年ちょっとが経ちました。短い期間ながらも、介護について思ったことをについて、頭のなかの整理がてら、たまに書いていきたいかなって思っています。今回はその試し書き。

テーマは『その人らしさ』。

介護の現場では、「その人らしさ」が重要視されます。

僕の勤めている施設は、特別養護老人ホームと言いまして、入院や特例がない限り、入所した利用者はここで一生を終えます。

そのため、人生の最後の住み処となる施設で、より良い生活を送っていただく為に、「その人らしさ」を重要視します。

この「その人らしさ」。書くだけなら簡単なんです。福祉の勉強をしている時にも似たような文言はいくらでも出てくるので、知識としてもわかっています。

ただ、このテーマ。くっっっそムズい。

40人弱の利用者と日々関わっていますが、当然のことながら、それぞれ歩んできた人生は違いますし、生活の流れ、培ってきた常識も様々。

そうした中で、それぞれに合った支援をするのは、できそうで中々難しい。1年とちょっとしか現場で働いていませんが、それでも痛感しています。。。

なにが難しいか。それは僕にとっては2つ。

1つは知って理解すること。施設にくるまでの生活歴を見たり、日々の行動やコミュニケーションを通して、「その人らしさ」を感じとる。言うだけなら簡単ですが、すぐにはわかりません。

初見で見てわかる、という人もいるかもしれませんが、僕としてはそれは、その人の予想とファーストインプレッション、偏見によって判断してわかった気になっているだけ。1年を経て気づくことだってあります。だから、時間はどうしてもかかる、そう思っています。

もう1つは実践。「その人らしさ」を自分なりに解釈しても、それに合わせた支援ができるかは、また違う技術。自分なりに手をさしのべても拒否されることなんてしばしばです…。

理解した気になっているだけかも…。よく自信を無くします。

それに、これは言い訳になりますが、業務上忙し過ぎて、そこまで手が延ばせず、最低限の支援しかできない時もあってしまいます。口惜しいです。

介護職として、「その人らしさ」を考えることは、非常に重要。利用者との信頼関係を紡いだ上でわかることもある。だから、考え続ける、というのが1つの正解なのでは?と思っています。

まだまだ修行あるのみですね。


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