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【育児日記】息子が二足歩行をはじめた

先月から息子が歩くようになった。

はじめは立ち上がってそのままなだれるように2、3歩だったのだが、今ではもうてちてちてちてち家の中を歩き回っている。

とはいえまだ大人のようにスッスッと歩けるわけではない。
バランスを取るためか手はグーに握って顔の横にかかげ、体ごと左右に振って前進している。
自分の体を自分で操縦しているようだ。
それがなんとも可愛い。


ヒトが二足歩行になったのは物を運ぶためという説があると昔NHKか何かで見た覚えがあるが、息子もさっそく物をせっせと運搬しまくっている。

家の中で物の可動域が広がり、思いもよらぬところからおもちゃが出てきたり、さっきまであった物が無くなったりする。

洗濯カゴからミニカー、リュックからリモコン、収納棚にストローマグ。
私の帽子が出かける準備をする間に神隠しにあう。

散歩しに家から出るまでに様々な謎が隠されている。
毎日リアル脱出ゲームをしている気分だ。

〜ある1歳児が好き放題する部屋からの脱出〜



最近は公園でも遊ぶようになったので、太陽光にさらされる機会が増えた。
気持ちがいいのだが、めっちゃ疲れる。
でも息子が寝ている間は、貴重な自由時間。
寝るのが惜しく色々活動してしまうので、結局息子が昼寝から目覚めて元気いっぱいの時に私の電池が切れる。
今日も15分くらいソファで気絶していた。
その間にもまた息子によって運搬作業が行われる。

目覚めると絵本が散らばり、積み木が散らばり、おもちゃ棚のぬいぐるみは全部払い落とされている。壮観。
目の前をバケツのおもちゃをぶらさげた息子が横切る。
かわいいねぇ。
片付けめんどくさいねぇ。


言葉もちらほら出るようになった。
初めにしゃべった言葉はママでもパパでもなく「はっぱ!」だった。
私の母が実家の庭ではっぱだよ〜と教えていたからだと思う。
さすがおばあちゃんっ子。
それ以降、植物や緑の物体をみつけるたびに「はっぱ!」と教えてくれるようになった。

あと噂に違わずアンパンマンとドラえもんの吸引力はすごい。
アニメを見たわけじゃないのに、おもちゃやオムツなどにプリントされている彼らを見てあっという間に覚えてしまった。
アンパンマンのことは「アンパン!」、ドラえもんのことは「モン!」と指差す。

予防接種を受けた際も、小児科の壁に貼られたアンパンマンのポスターを見て、泣きじゃくりながらも「アンパン〜ッ」と言っていた。

車も好きで、道路を行き交う車を見つけては「ブーーッ!」とツバを飛ばしながら大声量で教えてくれる。
息子が喜ぶので、あえて車通りの多い道も通るようになったし、今までイライラしていた信号待ちや開かずの踏切はボーナスタイムになった。


先日ついにママ、パパを指さして言ってくれるようになった。
はっぱ、アンパンマン、ドラえもん、ブーブーに先を越されようやく呼んでもらえた嬉しさはひとしおだった。


息子の成長はめまぐるしく、毎日何かしら進化している。
歌人の俵万智さんが、育児は生ものと表現されていた。(ちゃんと出典みつけたら追記します。)
本当にその通りで、その時の鮮度を逃すとすぐもう次に進んでおり、味わえなくなる。
大きくなるのが楽しみで早る気持ちもあるけれどできるだけ一瞬一瞬の息子を見つめていきたいなと思う。


そういえば私の帽子はアンパンマンの手押し車の座席部分から無事発見された。
大切にしまってくれていたようだ。

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