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ゴシック系クラブイベントに行ったら夢の住人になっていた【耽美紀行/Ghost of Dream vol.2(後編)】



前回のあらすじ

コミュ障悪魔あまつか。お供についてきてもらいゴシック系イベント「Ghost of Dream」に参加する。
しかしお酒を飲みながらも過ごし方が何となくわからず。
そんな中、BODILというアーティストに出会う。
パフォーマンスに心がほぐれたのち、話してみたらボーカルの言葉によって救われたのであった。

姿は奇しくとも優しい人々。

ほろ酔い状態と「ここにいていい」という肯定感を感じた後は、参加者と話したり写真を撮ったり、
DJのかける音楽に合わせて踊ったりと心行くまで楽しんだ。
ダンスはわからないけど、重低音に合わせて
ノリノリで踊っている人のマネをしてみたり
適当にステップを踏んだりして踊ると酒の酔いと合わさり気持ちよくなれる。

「かわいいですね」「前で踊ってきなよ」「メイクに何を使っているんですか」
何人かの人が話しかけてくれた。しかも皆さん装いに強弱はあるが素敵。

主催のロウズ様、ギグルス様ともお話することができた。
お二方とも穏やかで素敵な方。話したのははじめてで少しだけだったが
白塗りのベールの下からは人間味があふれ出ている。

この時は空間自体が我のことを受け入れてる気がしてきて、人混みなのに気分が悪くならなかった。
なんだか自然と本来の自分を開放できているような不思議な感覚に包まれていたのだ。
事実、人混みに出かけた後の背中のこわばりもこのイベントから帰った後は感じなかったのである。


ダークメルヒェンショウ!

今回のイベントの大目玉。主催者とその仲間たちによるダークメルヒェンショウ。
ロウズ様を主役に奇怪で耽美な世界が繰り広げられる無言劇。

ある時は病的に

薄暗い雰囲気

ある時は愉快に。

盃を交わすふたり


またあるときは暴力的にも映るその世界は

マミっているようにも見える亡者さん


無意識の連続である「夢」、「心」、あるいは「幻覚」。
その不安定さと美学をあまつかは感じた。

ロウズ様が主役とは書いてみたものの、主役はギグルス様なのかもしれない。
ロウズもギグルスも仲間たちも、登場人物すべてが実は見ている人の幻覚かイマジナリーフレンドかもしれない。

まったく展開が読めないこの劇に、もし興味を持たれたなら読者さん自身がぜひその目で見て、考察してほしい。

ゴシック系イベントとは書いたものの、実際にはカジュアルな装いで観に来ている人や
パリピらしき人もいたから大丈夫。

どなたさまもどうぞおはいりください。

けっしてえんりょはいりません。

https://www.victorian666.com/ghost-of-dream/

ってこのイベントのサイトにもかいてあったからね。

ダークメルヒェンショウについて▽


夢から覚めるころには、とてもいい心地に包まれていた。

最後、イベントを後にする前にダークメルヒェンショウのキャスト様と写真を撮らせていただいた。

PHOTO:不思議の国のトト

午前3時の夢の住人と空想から生まれた悪魔の異文化交流がここに。
亡者ちゃんかわいいよ(前見えるのかい……?)

そして会場を後にしたが、気分も足取りも会場に行く前とは明らかに変わっていた。
夜の梅田の光は「おかえり」というように明るくきらきらと、闇は優しく我を見守ってくれているような気がしたのだ。

お腹が空いていたので、帰りにウメダフードホールで軽食をとって帰ることにした。
串カツをつまみに飲んだウーロン茶が最高においしかった。

深夜の揚げ物は悪魔的


我が感じていなかった、気づいていなかったもの。
自分は人に対して何に怯えていたのだろう。
闇を纏い、アンダーグラウンドに飛び込んでみつけたもの。

それは、我の根本にある「人への興味や渇望」だったのかもしれない。

マイナスにマイナスをかけたらプラスになるように
我にとって今回のイベント参加は大きな経験となった。

興味があることにはぜひ、首をつっこんでみてほしい。

最後にこれは、今回の気づきから得て共有したいことである。

興味があることにはぜひ、首をつっこんでみてほしい。

今も昔もやりたいこと、行きたい場所、行動したもの勝ちだ。
結果がどうであれ、動けば新しい景色がみれるのだ。
もし今すぐ行きたい場所に行けないとしても、それについて調べたり
気持ちを高めていけるように日々の生活から工夫することが
できるのではないかと我は思う。

今回のイベントが楽しかったことを受けて
今後は定期的にゴシック界に顔を出そうかなと思えた。
だから、そのためのことをもうすでに考えているぞ。

主催者様、会場様、その他全ての関係者様にありがとう!

主催者様のサイト▽

今回の会場。普段はカフェバーらしいのでまた行ってみたい▽

あまつかインスタ写真まとめ▽


最後まで読んでくれてありがとう。よい夢を。

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