SNSを使って調べ物をしていると、意図していなくても次から次へと情報が流れてくる。
髪型を変えたい時にインスタやTiktokで調べて、気に入ったものにいいねやブックマークをつける。すると美容院にいった後まで美容師の情報が流れてくるなんて経験はないだろうか。我はある。

これはAIが「この人はこんな投稿が好きなんだ」と判断して
似たような投稿を表示させるからだ。

これを逆手にとると

SNSの中身は自分の鏡

だということができる。

個人に合わせてカスタムされるSNS

辛いとき、寄り添ってくれるのは中身のわからないキラキラした啓発より同じ病んでいる人間の投稿だ。
日々の不満や理解されない本音はもちろん、マイノリティのこと、福祉のこと、中には自傷やイリーガルな話題まで流れてくる。
これは我が病んでいたとき実際にいいねやリアクションをしていた投稿だ。今も病むとそれらに共感してしまうし、共感できる毒親関連の投稿にはついいいねを押してしまう。

するとどうなるか。いいねしたのと同じように病んだ投稿ばっかり流れてくるではないか。
「辛い」「苦しい」「〇〇が悪い（社会のせいだ）」なんて荒んだ投稿を毎日のように浴び続けていた。

そんな中である日相棒に言われたことがある。
「俺のタイムライン、そんな荒んでないけどな」

相棒はとくにその手の話題には触れていないし見ないようだった。
元統合失調症という過去はありながらも、それよりも今の楽しいや趣味というカテゴリーで割り切ったつきあいを大切にしてたからだろう。

当時は理解できていなかったが、SNSのしくみも少し知った今思いかえすと腑に落ちる。

結局集まるのは似たもの同士

話は逸れるがこれは、リアルの友達関係にも言えると思う。
人間は基本臆病なので同調を求めるし、承認欲求があるので共感を求める。
そうなった時に近づいてくるのはやはり相応の人間だし、仲良くなりやすいのも似たもの同士だろう。

我もなぜか深く話をする人間は何かしら背負っている者が多い。
障害やセクシャルマイノリティ、複雑な過去など。

これについてはそういうものなんだ、と割り切っているが
これからクリエイター人生を始める中では、「クリエイター」という属性やお客様とのつながりも増えればと思う。

人間不信でコミュ障な自分を少しでも変えるために、
今はアルバイト先で同僚や先輩と
少しづつではあるが話す練習をしている。

自分の目に入る情報を変えるために

我にはあまつかとしてのアカウント以外に、毒親や障害のことメインでの情報アカウントがある。
そこでは中身のある情報や冷静な情報を見ていいねやリアクションを起こしている。
おかげか有益なライフハックや意見がたくさん目に入るのだ。

あまつかのアカウントでも作るときに決めたことがある。
あまりネガティブなことを吐かないでおこうと。
あくまで、悪魔の発信者として。ただの１ユーザーとして。

そのせいで逆に荒らしてしまったアカウントもあるが。
そのアカウントには鍵でもかけて、時期に作り直すか消すことも考えてる。
仲のいい何人かはこっちに引っ張ってるから。

反応しない自由、時には使い分けるのも大事

今SNSのタイムラインが暗黒に染まっている人は、どこでもいいので
ぜひ新しいアカウントを作ってほしい。
そして好きなもの、素敵な考えにたくさん反応。
嫌だな、暗いなと思った投稿やアカウントにはミュートやブロックなどの機能をうまく活用するといいだろう。
そうすると、TLが平和になるだろうし自分の好きに気づくこともできるはずだ。
（好きなものがアングラなら仕方ないが……）

キラキラしてるな……という人にも気軽にリプライをしてみるといい。
いい反応がもらえるかもしれないし、もらえなくとも応援や肯定のリプライはその人にとっての励みになる。

「スキ」を発信するのもいいだろう。
反応がもらえなくともAIが属性を判断するヒントになるし、同じ「スキ」を持つ人からフォローがもらえるかもしれない。
リポストするだけでも立派な発信だ。

「スキ」がわからない人は疲れているのだろう。
この記事を読んだ後は、スマホを閉じてゆっくり休むか
海外のミーム「core（美学）」についてtiktokやピンタレストで調べてみるといい。
（tiktokで「不思議な世界の名称」と調べてまとめを見てから気になったものをピンタレストで調べるのがおすすめ）
coreについてはまたいずれこちらでもまとめられれば。

余談だが我はブレイクコア（Break core）やウィッチコア（Witch core）、超現実主義がスキ。
難しいことを考えず、美しい情景をただ眺めるのは心が安らぐのでおススメである。