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石の話

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石と仲良くなると嬉しくなる。
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理想的な石との関わり方

石との関わり方は、非常にシンプルです。私がよく石を購入するショップの売主さんは、いつもこんな話をしています。 「石と一緒に色んな場所に行って、素敵な時間を過ごしてくださいね。たくさん話しかけてくださいね。石にはスピリットがあります。たくさん愛情をかけて繋がってくださいね」。 私は小さい頃から石が好きで、大人になった今も石とともに過ごしていますが、それが一番大事だと心底感じています。石には確かにスピリットがある。だから、たくさん愛情を交わして繋がると、本当にキレイに輝くので

石の声を聴いた日

石にはスピリットがある。 石が好きな方にとっては当たり前のことかもしれませんが、多くの人にとってはトンデモ話に聞こえてしまうと思います。 私もかつては、石にスピリットがあるということには懐疑的でした。そんなの、妄想の話なんじゃないか。流行のスピリチュアルに傾倒しすぎているんじゃないか。パワーストーンも流行っているし、そういう風にファンタジックに捉える人もいるかもね、と。 その認識ががらりと変わったのは、2012年春先のある出来事でした。 海外のミネラルショーで買い付け

石との繋がり方

ここでは、石との関わりについて詳しく書いていますが、そもそも私が石に対してどういうスタンスで接しているか、石とは何なのか、石と繋がるとはどういうことなのか、エネルギーとは何か……などなど、基本的な部分についてはあまりお話ししていませんでした。   ぜんぶ一気に書くと大変なので、まずは一番大事な「石と繋がる」ということについて書いてみたいと思います。言葉にするのが難しいので、ちょっと分かりにくいかもしれませんし、誤解を生んでしまうかもしれませんが、何とか書いてみます。    

石の質・大きさとエネルギー

最近、石たちがかわいくて仕方ありません。暇さえあれば、布団の上に好きな石を並べてゴロゴロしています。至福の時間ですね! 私は今、どうやら静寂の空間で「何もしない喜び」を感じるのが最も幸せであるようです。外に出て人と会い、様々な経験をして刺激を受けることも大切ですが、今は「静」の時間を思いっきり楽しんでいます。 寝転びながら石たちを眺めていると、不思議な感覚に包まれるようになりました。一つは、すごく明るい気持ちになるということ。例えば前日、仕事で失敗をして落ち込んでいたとして

石の選び方(基本編)

国内最大規模の鉱物展示会、東京ミネラルショー。そこには、何万、何十万個もの石が世界中から集まってきているわけですが、縁ある石は一つか二つ。多く見積もっても十あればいい方で、縁とは面白いものだなぁとしみじみ思います。   もちろん石だけじゃなく、人もそうですね。人、モノ、物事、情報、あらゆるものは見えない縁で繋がり、発展したり衰退していったり。色々な変化によって自分も変わっていくような気がします。そんなことを思いながら、その日に出会ったアメシスト原石を眺めておりました。   さ

理想的な石との関わり方

石との関わり方は、非常にシンプルです。私がよく石を購入するショップの売主さんは、いつもこんな話をしています。 「石と一緒に色んな場所に行って、素敵な時間を過ごしてくださいね。たくさん話しかけてくださいね。石にはスピリットがあります。たくさん愛情をかけて繋がってくださいね」。 私は小さい頃から石が好きで、大人になった今も石とともに過ごしていますが、それが一番大事だと心底感じています。石には確かにスピリットがある。だから、たくさん愛情を交わして繋がると、本当にキレイに輝くので

宇宙由来の石、リビアングラス

エジプト産リビアングラスのスフィアたちとエッグ。大きさは、一番大きいもので直径4cmくらい。リビアングラスは、正確には鉱物ではありません。今のところ、隕石の衝突などで起こった膨大な熱反応により、岩盤の一部が溶けてできた天然ガラスと考えられています。諸説ありますが、産地であるリビア砂漠では、蒸発した石英、隕石に含まれる物質、クレーターなどが見つかっているそうで、やっぱり隕石衝突によってできたものなんじゃないかとの説が有力です。まぁ、見た目も宇宙っぽいですしね(大雑把)。 画像

ロードクロサイト

特に女性に人気の石、ロードクロサイト。アルゼンチン産のものが主流なので、別名「インカローズ」とも呼ばれています。しかし、ロードクロサイトは世界各地で採掘されるうえ、産地によって雰囲気が異なるので、色々な産地のものを見ていただきたいです。   左のハートが、アルゼンチン産。右のエッグがコロラド産です。ちなみに、このハートはイーダーオーバーシュタイン磨き。アルゼンチン産らしい縞模様がかわいいですね。   コロラド産のロードクロサイトと言えば、そう、スイートホーム鉱山です。宝石質の

東京ミネラルショー2015

(2015年12月に執筆)本日は昼過ぎに家を出て、まず池袋で開催されている東京ミネラルショー2015に立ち寄り、その後、赤坂で取材&飲みという慌ただしい一日でした。   ミネラルショーとは何かというと、鉱物や化石、宝石など石関連の業者さんが一堂に会し、市場のように販売するイベントです。国内業者のみならず海外業者もたくさん出展しています。ふだんお店やネットショップで購入するよりかなりお安いのが特徴。石好きさんなら一度は参加したことがあるのではないでしょうか。   国内のミネラル

必要な石

馴染みのない人にはトンデモ話に聞こえるかもしれませんが、私がいつも石を買うお店のバイヤーさんは、石と話ができる人です。彼女は一年のうち半分近くを海外で過ごしていて、世界各地で行われるミネラルショー(鉱物の祭典)で買い付けをしたり、インドのジュエリー工場でリングやペンダントをデザインしたり……、まさにクリスタルと共に生きています。うらやましい!!   彼女は、石についていつもこんなふうに話します。 「例えば、ここにいくつかのローズクォーツがあったとしますよね。どれも同じように

タンザナイト

「どの石が一番好き?」と聞かれたら、私はタンザナイトと答えるかもしれません。基本的には、どの種類の石が好きというのはないのですが、敢えて種類を問うならタンザナイトです。 上の写真は、タンザニア産タンザナイトのカボション(3.0×2.0×1.5cmくらい)。ドイツのイーダーオーバーシュタイン磨き。未処理、ナチュラルの色です。一般的に、タンザナイトの原石はくすんだ青色をしているので、加熱処理を施すことによって鮮やかな青に変えられています。ナチュラルのものは結構珍しいです。  

リビアングラスと被災地

エジプト産リビアングラスのスフィア(直径4.0cm)。かなり迫力があります。2013年のアルザスショーで仕入れられ、2014年2月にウチにやって来ました。   リビアングラスは、正確には鉱物ではありません。今のところ、隕石の衝突などで起こった膨大な熱反応により、岩盤の一部が溶けてできた天然ガラスと考えられています。諸説ありますが、リビアングラスが採れるリビア砂漠では、蒸発した石英、隕石に含まれる物質、クレーターなどが見つかっているそうで、やっぱり隕石衝突によってできたものなん

石は運勢を上げるものではない

マダガスカル産ローズクォーツのスフィア(直径6.6cm)。2013年のアルザスショーで仕入れられたもの。ふつう、ローズクォーツといえば薄ピンク色ですが、この石はディープブラウンという変わり種です。光を当てると、六条の筋(スター)が現れます。 小さい頃から石が好きで、大人になった今もちょくちょく集めています。「石」というと、多くの人は「パワーストーン」とか、「運勢を上げる」とか、トンデモな方向で捉えてしまうかもしれませんが、石はそういうものではありません。植物や動物なんかと同