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わたしだからこそ、書いて届けられるものがある。

物事をハッキリと言えない。断言するのが怖い。でも本当はちゃんと言い切りたい。そう頭を悩まさせている人は多いのではないだろうか。

まさに自分がそうなのですが、音楽の歌詞に救われた経験がある。代弁してくれたような感覚。表現がストレートすぎるなあと思いつつも、聴いてるとリズムが良くって、なんだかスカッとするようなフレーズがこの世にはたくさんある。

そんな僕ですが、言葉を起点に企画をしていたところ、書くことにも向き合いたいと感じ始めた。今年度からnoteの更新頻度があがった理由だ。ここ1ヶ月は停滞気味ではあるけど、今度はインタビューのような企画をしてみようと一歩踏み出したのが今だ。

以前クリエイターの方々にイラストのご依頼をした際に、インタビューに通づるものを感じたのだけど、大事にしてる言葉や考え方をお聞きして、その花言葉を持ってるお花を描いてもらうようにお願いをしていた。行為そのものがインタビューみたいだと気づいたのは後になってから。

シンガーソングライターのricoさん。

どんなテーマにしようか。振り返ってみると、昨年の冬あたりから音楽が好きだったと改めて気づく。それからは、おすすめしてもらった曲をとりあえず聴いてみるようにもなった。

それに作詞作曲されてる方と、文章を書いてる僕たちにも何か繋がる部分があるんじゃないかと思って。それで今回、シンガーソングライターのricoさんからお話を聞かせてもらう機会をもらった。

実は今年初めに挑戦していたクラウドファンディングの内容をInstagramで知ってくれて、制作に関わっていた日記帳を手に取ってくれたのだ。会社員として働きながら音楽活動をしてることもあって、ちょうどそのときは自分の気持ちと向き合えてなかった時期だったと教えてもらう。

悔しさから生まれた想いを糧に。

届けたい想いがとめどなく
膨らむほどに沈んでいく
もがいてる僕 目をくれずに
日々は過ぎて
オリジナルソング「光」から引用

ライブイベントでは「歌うぞ!」と、やる気に満ち溢れていたにも関わらず、目に入るのはつまらなさそうにしてるお客さんの顔。自分の音楽が届かない悔しさから生まれた言葉(歌詞)だった。

そんなricoさん。作詞作曲やライブイベントに足を運ぶようになったのがなんと社会人になってから。何回か顔を出すようになってからは、プログラムの企画や運営にも関わるようになったのだと。

好きを、自分を、取り戻していく。

影響を与えた人物は、当時ミュージカルをしていた姉の友人。その姿を目にしたことがきっかけで中高ではコーラス部に所属することになる。

そして大学ではバンドサークルに。手に取ったのはアコースティックギターだった。周りにはうまい人が多かったけれども、そんな人たちでもなかなか芽が出ず苦戦していたのを知っていたからこそ行動できずにいたのがまさにこの頃だった。

社会人になってから。止まっていた時が急に動き出すように、SNSでの発信やイベントの出演など積極的に行動するようになった。

過去に置いてきてしまった「好き」を取り戻すかのように、本来の「自分」を取り戻していくようだった。

わたしだからこそ、できるものがある。

普段は会社勤めをしながらの活動。仕事で慌ただしい日々を過ごすなかで、心を失くしてしまうことが多かった。でも今では、仕事も音楽活動も楽しめている自分がいる。会社員をしてるわたしだからこそできるものがあると気づいた

頑張ってる人を応援したい。頑張りすぎなくていいって言いたいし、完璧じゃない自分を受け入れることも大事だと伝えたい。何よりも自分の心に素直に生きれる人を増やしたいと。

想いを聴いてると胸が熱くなってきた。こうやって歌詞が生まれていくのだろうか。

歌うにも書くにも、必要なものがある。

お話を聞いてる中で、ricoさんが言っていた。ありきたりなものでなく、ストレートな表現できるようになりたいと。一方で恥ずかしさもあると。

そんな人間に僕もなりたいと思っていたのですが、言い切れるというよりも、感じてきたものを素直に表現できるようになりたいんだと気づいた。

そして何より、これって書く人においても同じなのではないかと思った。ストレートな表現だけど嫌だと感じさせない文章がある。生々しい言葉だけど、きっと本音だ。本当にそうだと思ってるからこそ、自分を信じれるのだと。だからもっと言うと、自分の言葉で語れる人になりたくって。


※追記 2023/03/03

その後、自分の思いに改めて気づいたと打ち明けてくれたricoさん。オリジナル新曲「今日は休もう」をリリースされました。

こちらもぜひお聴きください!

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