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作業療法とは

理学療法士及び作業療法士法では、身体又は精神の障害に対し、応用的動作能力又は社会的適応能力の回復を図るため、手芸、工作、その他の作業を行わせることを作業療法の定義としています。

ネットではよく理学療法との違いが検索されているようです。これからリハ職を志している学生さんだったり、リハビリをうける患者さん、そのご家族だったりが調べているのかもしれません。

理学療法士の私が病院で7年程度勤務してみて感じた理学療法士と作業療法士の違いを書いてみたいと思います。

大きなところだと理学療法と違い作業療法では精神疾患の患者さんにもリハビリのオーダーが出されるといったことがあげられます。そのため、精神疾患に興味がある、精神疾患の患者さんのリハビリを担当してみたいといった学生さんは理学療法よりは作業療法のほうが選択肢としてあがってくるのではないでしょうか。もちろん既往歴に精神疾患がある患者さんも病院には来られることがあるので理学療法士でも接する機会はあります。

理学療法では起き上がりや立ち座り、歩くなどといった基本動作へのアプローチに重点が置かれるのに対して、作業療法ではもう少し応用的な動作へのアプローチに重点が置かれます。具体的にはトイレの動作や着替えの動作、調理や洗濯、掃除などの家事動作が挙げられます。もちろん理学療法士がこれらの分野をアプローチしないといったことは一切なく、リハビリ職種内でチームをつくって相談しながら患者さんのリハビリを支援しています。

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