通夜と告別式に出られなかった理由

これを読む前に
この前の投稿を見ていただけたら
よりわかりやすいかと思います。

大好きな父が5月22日に息を引き取りました。

両親は私が大学のときに離婚。

理由は父方の親戚です。

田舎ならではの墓は誰が見るんだとか
早く帰ってこいとかそういうところ。

私の大学進学に関しても
そんなんせずに帰ってこいと言われ
父はかなり迷っていたそうです。

しかし、母は仕事もあるし
家族で戻ったところで何にもないところで
生活できる気がしないということで拒否。

他にも塵に積もっていたことが
爆発した結果が離婚に繋がったと思います。

私の結婚式にも父は不参加。

来る予定だったのですが
直前にやっぱり行けないと言われ
私は大号泣しました。

察した方もいらっしゃると思いますが
今回もこの親戚が原因で
私と妹は父の最期を
見送ることができませんでした。

入院費問題

まず、父が亡くなってすぐに病院で
入院費の支払いに関しての書類を
看護師に渡されました。

私と妹は書類には一切サインするなと
母に言われていたので拒みました。

支払がその人に来ることを知っていたのと
これ以上関わると面倒なことに巻き込まれると
母はわかっていたからそう言ってたのです。

それは私も感じてました。

この時点で金額不明。

しかし、伯母は
あんたらが書くのが当たり前やろ
と言ってきました。

支払いに関しては心配しなくていいから
とにかく書きなさいと言われましたが
書類には支払いの義務が発生すると
太字で書かれています。

それを言ってもとにかく書けと・・・

看護師にもこれを書いても
支払いがいくわけではないのでと言われ
書かないと進まない状況に追い込まれ
渋々サインしました。

話してる最中も伯母は
祖母が父名義で貯めておいた預金があって
そこから払うから大丈夫と言い続ける。

そしたらサインしてくれよ!と
心の中で叫んでました。

葬儀屋探し&喪主問題

その後は葬儀屋探し。

地元とはいえ、初めてのことで
今までどこに葬儀会場があるのかも
把握なんてしてませんでした。

地元でお葬式も一回しか行ったことありません。

田舎から来てる伯母と変わらない状況です。

病院との提携先が自宅から遠いこともあり
自分達で探すしかなく必死でググりました。

結果見付かったのですが
見つけたのは私なので
連絡はすべて私がすることに。

喪主も何故だか私になりました。

喪主が嫌と言うわけではありません。

父を見送る代表になれることは
パパっ子の私にとってはありがたいことでした。

ただ、妊娠6ヶ月で新幹線移動や
前日寝られなかったこともあり
ずっとお腹が張っていました。

そんな状態で来てくれた方に挨拶や
葬儀屋との細かい打ち合わせなど
全部しなければいけないというのは
なかなかに酷でした。

父の最後の言葉は
「元気な子を産んでな!」だったので
それを果たすためにも喪主は避けたかったのです。

それに母を見てたので知ってます。

なんでもかんでもやらせようとする親戚の習性を。

だからこそ今回は父には申し訳ないけれど
喪主からは外してもらいたかったのです。

葬儀屋にも誰がなってもいいと言われ
そしたら伯母にと思い頼みましたが
全く受け入れてもらえず
これまた何も話が進まなくなったので
渋々私が喪主で話が進んでいきました。

オプション付けすぎ問題

先に打ち合わせ会場についた伯母夫婦は
私達が着く前に色々と決めてました。

その場には妹もいましたが
妹が気付いたときには
見積もり金額が倍になっていたそうです。

オプション付けすぎ・・・

私達が到着してその金額を見て
おかしいぞ!ってなり再度確認。

一日葬の予定が
通夜と告別式のプランになっていたり
骨壷が大きいのになっていたり
返礼品も高いの選ぼうとするし
本当にどうしてこうなる!?という感じでした。

田舎の風習を持ち込まないでほしいし
今は簡素化して来てもらう人にも
自分達にも負担が少なくなるようになってます。

それなのに負担増やしてどうするの!?

わけがわからなくなりました。

そしてこの代金も
こっちが負担という雰囲気になり
私達全員カード持ってないから無理です
と言ったらそしたら貸しておくからと
伯母が勝手に言い始めました。

すべてにおいて勝手に決めておいて
代金だけ押し付けるスタイルが理解できず
私達だけでは対処不可能ということで
夫のご両親に相談しました。

実母は関わりたくないだろうと思い
相談できなかったんです。

そしたらご両親が来てくださることになり
母もそれなら動くしかないと参戦しました。

喪主どうするか問題

ご両親が大阪に来てくださって
実母とどうするのか全員で話し合いました。

喪主をどうするか。

世間一般的に妊婦に喪主をさせるというのは
ありえないことだとこのとき知りました。

普通ならまわりの人が代わってくれたり
サポートしてくれたりするはずと。

そんな感じ微塵もありませんでした。

夫がやればいいとか言い始めたので
それは違うだろ!と思ってました。

それに火葬場にも行かない方がいいとか
そういう言い伝え的みたいなものもあるようで
初めて聞くことばかりでした。

火葬場で食べるおつまみ?とかも
用意してくれと言われてました、私(^_^;)

本当にいろんなことが非常識ということで
しっかりと話をしようということになりました。

そして通夜開始一時間前。

控室で話し合い。

伯母夫婦だけかと思っていたら
親戚一同集結していてこれは事態悪化する!
と部屋に入る前に思いました。

夫の義父さんが一般論を話してくださったのですが
全く聞く耳持たずで反論ばかり。

それも祖父の弟?とかいう知らないおじさんが
ぺちゃくちゃとでしゃばってきたわけです。

その中で一人この一族に
嫁いできた身であるおばさんが
「娘さんは喪主したいのしたくないの?
気持ちを聞かせて」
とその方だけが優しく声を掛けてくれました。

私は正直に話しました。

喪主になることが嫌な訳じゃない。

ただ、お腹の子を守るために外してほしい。

葬儀屋には喪主は
誰がやってもいいと言われたことも。

すると、そうなのねと優しく言ってくれた後
誰がやってもいいなんて聞いてた話と違うわねと。

誰になんて聞いてたのかわかりませんが
その人だけは私達の話をちゃんと聞いてくれて
どうしてこうなったのか理解しようとしてました。

しかし、まわりではバトル中。

どれだけ話してもダメだということで
私達は席を立つことにしました。

そして、通夜会場で眠っている父に
手を合わせてお線香をあげて
「最後見送れなくてゴメンね!」と言って
会場を後にしました。

見送ることができなくなって

私が我慢したらよかったのかもしれません。

夫と妹がサポートしてくれてたと思います。

ですが、私は無理をしたくなかった。

なぜなら、
最後の約束を果たさなければいけないから。

私はこれがあるからずっと
精神状態を保つことができていました。

きっとお腹の子がいなければ
何もやる気が起きなくて
いつまでたっても引きずっていたと思います。

最後見送れなくても
お骨を拾うことができなくても
父は私達を恨んだりしない。

そう思えました。

これでよかったのだと
これがきっと最善だったと今は思わせてください。

出棺後の火葬場に行く時間
多分ここを通るだろうというところで
こっそりと待っていました。

すると予想通り車が通ったので
手を振って見送りました。

お骨を見なかったことで
まだどこかにいるんじゃないかと
家に行けばいるんじゃないかと
ひょこっと現れるんじゃないかと
思うこともあります。

孫を抱いてもらいたかった。

いっぱい遊んでほしかった。

みんなでお出かけしたかった。

ありがとうをもっと伝えたかった。

これから親孝行するんだ!って思ってた。

結婚しないと思われてた私が結婚して
赤ちゃんも授かって父は少し寂しげだったけど
それでもずっと味方で応援してくれてた。

私にとって一番の理解者。

今いる場所も父がサポートしてくれたから
たどり着けた場所だと思っている。

あまりにも突然で
一ヶ月経っても気が緩むと泣いてしまう。

ふとしたことでも。

関連付けてしまうとダメ。

それでもやっぱり最後の約束を果たすために
私は今精一杯生きています。

最後に

娘なら入院費とか払えよって
言われるかもしれません。

なんというかこれは母の優しさなんです。

母が一番親戚が厄介なのをわかっている。

看護士だから署名すれば
たいていはこうなるというのもわかっている。

だから私達には書くなと強く言っていたのです。

それが娘の責任と言われたらそうかもしれません。

今回はそれだけの理由だけではないことを
わかっていただけたら幸いです。

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