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10/11.【ニュース訳】オーストラリア 登山禁止になる前に旅行客はウルルへ急ぐ

タイの新聞『Bangkok Post』から、ニュースを1つ取り上げて日本語に訳します。

今日はオーストラリア・ウルル(エアーズロック)のトピック。元記事はこちら

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多くの旅行客が急いでウルルへ急いで登っている。かつてエアーズロックとして知られていた、巨大な赤い一枚岩でオーストラリア先住民の聖地だ。

何百人もの人々がウルルに登っている写真は、ソーシャルメディアで反感を引き起こした。伝統的アボリジニの願いに反した「無知な」人々だとして激しく非難した。「道徳的・倫理的に破綻した人々の集団だ」土着の女性は、ウルルをうねうね登る人々の写真と共にツイートした。「幼児を登らせている者さえもいる。次の世代に無教養になる方法を教えるようなものだ。閉鎖する前に急いでウルルに登るなんて、現存する最古の文化を軽視していると自慢しているだけだ」

当局によると、禁止は、10月26日からで、文化的実践に敬意を表し、環境ダメージから守り、観光客の安全を守ることを目的とする。

2019年6月までの12ヶ月間で、ウルル・カタ国立公園を395,000人以上が訪れており、昨年よりも20%多い。この期間に訪れた人の約13%が登っている。

直近の数は不明だが、ここ数週間に来た人の数は「著しく急上昇」しており、学校の休み期間とかぶっている。

日本人旅行者や休日のオーストラリア人は、ほとんどがウルルに登りたがる。

オーストラリア人の女性は岩に登るために、クイーンズランド州の中心にある家からウルルまで運転してやって来た。「この経験は素晴らしい。いつも『死ぬまでにやりたいことリスト』に入っていたことで、閉鎖すると聞き、今しかないと思った。登山は伝統的な持ち主を冒とくしているとは思わない。閉鎖するのは悲しいが、見るだけでも素晴らしい。おすすめします」

登山は10月26日をもって永久に閉鎖される。10月26日は、アナング族へ所有権が返還された記念日だ。

ウルルはオーストラリア先住民族にとって精神的・文化的に大きな意味を持ち、何万年も前から繋がっている。

登山禁止が施行されると、一度は観光客の数は落ちるとみられるが、「それほど問題ではない」と地元の旅行会社は言う。「中央オーストラリアでは、相互につながったコミュニティーだ。登山禁止を求めた人々は、我々の友達や同僚だ。登山を歴史年代記の中に追いやることができて嬉しい」

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広島に住んでいた頃、お世話になった英語サークルで「英会話を楽しく身につけながら、国際的視野を広めることが大切」と教わりました。サークルでは教材として『Asahi Weekly』を利用していました。タイでは現地の英字新聞から世界のニュースを知りたいと思っています。