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出会ってない人に出会って好きになるとは

たまーに見る、リアルな感情が残る夢。

私はたまに夢の中で大泣きしてそのまま泣きながら目を覚ましたり、怖い目に遭ってドラマのように叫びながら目を覚ましたり、すごい幸せな瞬間そのままににやけながら目を覚ましたり(ヤバイやつである)、結構激しめの、感情を揺さぶられるタイプの夢を見る。

昨日見た夢が今まで見たことのないタイプの不思議な夢だった。

コミュニティーセンターのような何かの施設に通っていて、そこで出会った青年。全く知らない人だった。話し方も声も知り合いにはいない人だったと思う。その施設に通ううちに、その人と知り合うようになって、話をすればすごく気が合って、楽しくて、気づけばどんどんと好きになっていく。

この「好き」の感情が異様にリアルな夢だった。

一応お付き合いをしているBさんがいるが、ときめいたりはなく、海外で遠距離にいても連絡は週に2回くらい。いわゆる甘い会話のようなものはゼロ。ウケる話があったら共有する程度。これは世間一般で付き合ってるというのかはさておき。

Bさんに出会って付き合おうとなったときに感じた「好き」とはちょっと違う。あの時も激しい好きという感じはなく、やってたことはさておき(さておき多め)、気持ち的には穏やかだった。会いたくてたまらない(SPEED?)みたいなものがなかったし。

そもそも私は好きが分からないんだった。というか、色々あって好きを忘れてしまったような感じなんだと思う。

しかし、この夢に出てきた人に感じた「好き」は、懐かしい感覚の「好き」だった。自分に対して、私この人のことが好きだよね、を噛みしめてしまうような、そんな感情がずーっとある感じの「好き」。うまく表現できないけど、少女漫画にあるような胸がいっぱい系の好きである。久々に思い出した感覚だった。

この好きというのも不思議な感覚だったのだけど、それ以上に不思議だったのが、夢の中でその人とのことを思い出している瞬間に、急に「あ、私にはBさんがいた。どうしよう」という感情が湧いたことだった。その時点ではまだ夢の中で、それが夢だとは気づいていなかった。内容的には想像・妄想系の勝手に作り出したストーリーにいたと思わせておいて、じつは半分くらい現実が混じったものだった。

自分の中でBさんの存在が正直ぼんやりした感じだったのだけど、昨日の夢を見て、自分の中にちゃんといる大切な人なんだろうとういことが分かった。そしてちょっと意外に思った。

朝、目が覚めたとき、夢の中で好きになった人の顔も声も話し方も何も覚えていなかったけど、それでも懐かしの胸いっぱい系の好きという感情はちゃんと残っていて、同時にBさんのことをどうしようと思ったモヤモヤした感情も残っていた。

不思議な夢。