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表現が存在する意義

Creepy Nuts One Man Live
「かつて天才だった俺たちへ」日本武道館公演
オンライン配信で観ました!

お休みを取って、スーパーでペラペラのマルゲリータと、レタスとカマンベールとサーモンと、シードルを買いました。私なりのひとりの贅沢。
でもね、始まった瞬間、武道館との距離はあっという間に縮まってしまって、食べる暇なんて無かった。先に食べとけよ!これ、反省。ライブに行ったら、飲み物すら不要でしょ?それだけ近くに感じた。

一曲ずつイントロが始まる度にわくわくした。
だって全部聞き覚えがある。「あの曲だ!」となる。
二人だけのシンプルなステージ。かっこいい。楽曲の良さが伝わる。

年齢を重ねると、同年代のアーティストは覚えきれない良質な楽曲をもうすでに世に届けている。私には今更感が強すぎた。だから、久しぶりに初めての歌い手のライブを観たことに気づいた。

遅咲きが故の苦労も、堪え切れない涙も、もろもろ全部が楽曲に反映される。一曲一曲丁寧に2人だけで生み出してきたから、どの曲も愛おしく思えるのでしょう。久しぶりにプレイリストなんぞ作りました。ほんとにいい曲ばっかり。しみじみ。


MCも良かった。(お題選びはいつも通りで楽しかった!)ふたりの考えはいつも軸がしっかりしているけど、武道館はやっぱり特別で、改めて思いが伝わってきた。

そして思い出した。
便利さを享受した代わりに、人と比べやすくなり、見なくてよいものも見るようになった。
私は10代の頃から日常で辛いことがあったり、心が弱ったり、考え過ぎると、音楽やラジオを聴き、ドラマを観て、本を読み、現実から逃げたり、あるいは向き合ったりして、日記帳やmixiやブログに思いを綴ってきた。
それは私が毎日を生き抜くエネルギーで、大切にしてきたものだった。

彼が不器用ながらに突き進み、その時々の感情を落としたリリックに、私の人生を重ねてもいいですか?これからも日常がしんどいときに寄り添ってくれますか?そして、楽しいときも。ね。
これからも勝手ながら、頼りにさせてもらいます。


全部良かったけど、特に、未来予想図と朝焼けが良かったなぁ。グレートジャーニーを積み重ねて、たくさんの会場で唄ってきたから、より味が増しているのかもしれない。これから旨みが増していく曲も多いんだろうな。

その味を確かめに行きたい。そして、彼らが私の住む土地までやって来てくれる。こんなに嬉しいことはない。

でも、日常は元に戻らない。
面倒なことは全て投げ出して、家でラジオを聴く時間が増えた。他人の幸せを見ずに済んで、無理に出かける理由を作らなくてもよくなった。

そんな私に久しぶりに出かけたい理由ができた。
一方で、職場は私の今の唯一の居場所だ。誰かが悪く言っても、居場所を失った私を救ってくれた。少なくとも必要としてくれる人がいる。
自分の家庭もない。友人も減った。だから、今は絶対無くしたくない。

2月までになんとかならんかね。雪がいち早く降る私の大切な大切な地元に平穏が戻りますように。
そして、Creepy Nutsの全国ツアーが成功しますように。



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