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「最果ての鯨」の歌唱を担当しました

昨日、ソシナさんとcataclecoかたくりこさんと制作した「最果ての鯨」という曲が公開されました。

私は歌唱とポエトリーリーディング、ジャケット&動画制作を担当しています!

Music : ソシナ
Lyric : catacleco
Vocal : コニシユカ

「最果ての鯨」

鯨が鳴いている

鯨が鳴いている

攫われた歌
愛に似ていた
貝になってく閉じた声

探しても滲むばかりの底の底
夢にまばたき 泡のまぼろし

とらわれたのは
遠くまわる
たわむれながら揺らしてた

波のに撒いたいつかの月の
咲かないことを溶けながら知る

見つけたのは
空っぽのおしまい

(やさしいね)

くじらは、ないていた

壮大なアンビエントサウンドにのせ、コーラスとポエトリーリーディング(詩の朗読)を組み合わせた楽曲に仕上がりました。

ソシナさんが作ってくださったトラックのボエ〜〜という低音のうなりが鯨の声のように聴こえたので「最果ての鯨」というタイトルをつけました。海の底から現れて空へとのぼっていくイメージです。

個人的に一番好きな部分は「攫われた歌」のコーラスワークです。あえてスケールアウト(バックトラックの音階から外れた音を鳴らすこと)させることで、調和から外れ、鯨が海面に現れたようなドラマティックな演出になったらいいなと思います。

もともと詩はすべてポエトリーリーディングでいこうと思っていたのですが、この部分だけは何故だかメロディのある歌にしたくなる魔力があり、あとから変えました。

それ以外のメロディ部分は架空言語(ish語)で歌っています。

■ ジャケットも描いたよ

『最果ての鯨』ジャケット

ソシナさんから楽曲の素案をいただき、このジャケットと「最果ての鯨」というタイトル、そして冒頭の「鯨が鳴いている」という導入部分が決まった状態でcataclecoさんに詩を書いていただきました。

右側のくすんだピンク色の部分が鯨の腹のように見えて気に入っています。

元になった抽象画

■ おわりに

今回の制作で、自分ひとりでは絶対にたどり着かない表現に踏み込めてとても勉強になりました。ソシナさん、cataclecoさん、この度はご一緒させていただきありがとうございました!

最後にちょっとだけお二人の活動の紹介を。

トラックメイカーのソシナさんは、来週11/21にコンピレーションアルバムにて新曲「Beach hut」をリリースされるそうです。

抜け感のあるチルい癒しビート、必聴です。

ソシナさんの生活感のある手触りのビートが大好きなんですよね……以前、小西坂くんの声のサンプリング素材を公開したときに作っていただいた曲も素敵なので紹介させてください。かわいい!

作詞家のcataclecoさんは以前から「歌詞統一祭」という企画を主催されていて、来年の1月には第四回が開催されるそうです。

エタさんとの共同企画で、お二人のフリー歌詞に曲をつけてハッシュタグで一斉に投稿する……というもの。私は参加したことがないのですが、毎回とても盛り上がっている素敵な企画です。

ぜひチェックしてみてくださいね!

ここまで読んでくださりありがとうございました。
ではまた次回!

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