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リカちゃんみたいな髪

「髪、リカちゃんみたいだね!」

 これは相手の髪の美しさを賞賛するためのフレーズとして使用されるみたいです。しかし、ひねくれた筆者は思ってしまいます。

「えっ! プラスチックみたいってこと?」

嘘です。ちゃんと相手の髪を誉めているのだと理解してます。しかし、言葉の意味をよくよく考えると「髪がリカちゃんみたいだよ」を「髪がプラスチックみたいにガサガサだよ」と捉える人が全世界に2,3人くらいいてもおかしくない気がします。

 リカちゃん(香山リカ)の髪の材料をご存じでしょうか? 調べてみると、どうやら「ポリ塩化ビニリデン(PVDC)」とかいうプラスチックで作られてるそうです。こいつは、エチレンの片っ方の炭素に2つの塩素がくっついた物質が結び付いて出来る、超簡単な物質です。リカちゃんの髪もよく見たらプラスチックぽく見えませんか? プラスチックなので当たり前なんですけどね。

 一方、我々の髪の毛は「ケラチン」とかいうタンパク質が主成分みたいです。タンパク質ですよ? 詳しい構造は分かりませんが、きっと意味分からんくらい大量のアミノ酸が結合してできた、超複雑な物質なんでしょうね。人工的に作るのも難しそうです。もし人造ケラチンが簡単に作れるなら、今ごろ香山リカの髪質も我々と同じになっていることでしょう。それほど我々の髪というのは、ある意味高級なのであります。自然の創造した傑作なのであります。

 そのような偉大なる我々の髪の毛を、あろうことか簡単な作りの「プラスチック」に似ていると形容するなんて言語道断である! と憤るほどの気力はありません。しかし、日本人の染められた金髪を見ていると「あー何かガサガサだなー」とか「カツラっぽいなー」とか思ってしまいます。何故、元々の美しい黒髪を髪にダメージを与えてまで金髪にするのか、とかは思っちゃいます。そのような髪染めへの反発心が上のような狂った考察を誘発するのでしょうか。

いいじゃん髪染めなくても! 配られたカードで勝負しよーぜ!

2021.08.16

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