就職を機に上京した俺が、適応障害になるまで
上京してから、早くも6ヶ月が経とうとしている。
学生時代までは地方で過ごしていた。
地方は地方なりの良さがある、そんなふうに周りに言っていた。しかし、それは本心ではなかった。心の中には、東京という大都会に対する憧れが常にこびりついて離れなかった。いつか東京に住んでデカいことをやってやる、そんな青臭い理想が常に心を支配していた。
大学4年になり、本格的に就職活動を開始した。俺は憧れを現実にすべく、東京にある企業に狙いを定めた。ESを出し、面接を受け続けた。それが実り、無事に