データは行動データへ、ビジネスは製品から体験へ

武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科 クリエイティブリーダシップコースクリエイティブリーダシップ特論Ⅱ 第13回藤井保文さん(株式会社ビービット東アジア営業責任者/エクスペリエンスデザイナー)の授業をリアルタイムでまとめています。

<学んだこと>
・データを集めることが目的になっているケースが多い。
 このことには自分自身への戒めも含めて、すごく共感した。仕事でもデータの取得がテーマになることが多いが、きちんとその活用方法まで描けているケースがほとんどないことに危機感を覚えている。
事業自体が、製品から体験に移行出来ていない状況で、データを取得しても広告の打ち分け程度にしかならず、それはほぼ属性データと変わらないのだということがわかった。

<メモ>
・著作「アフターデジタル」が9万部超え
・OMOが目的化する、とかそういうのが起こっている。体験をよくするためにOMOがあるべき
・中国都心の現金使用率は3%を切っている
・フードデリバリーのアプリを入れていない人は、知人にはいないレベルで浸透
・オンラインがオフラインを覆い、もともとオフライン行動だった生活すべてがデジタルデータ化して個人にひも付き、あらゆる行動データ利用可能に
 →利用できないプレイヤーは負ける
アフターデジタルとは、日本企業はリアルにくっついたデジタルとして活用しがちだけど、デジタルがむしろ起点であり、「リアル接点という貴重な場」をどう活用するのか?という考え方に移行する。
・リアルは信頼を構築する、感動を提供するのが得意!デジタルは感動信頼は作りにくいけど、便利!
・アフターデジタルは、デジタルの話ではなく、デジタルリアル融合した社会の話。
・では、その時、ビジネスは?属性データの時代から、行動データの時代になった。企業競争の焦点が、「製品」から「体験」へ。
・OMO オンラインとオフラインを分けるのではなく、一体として捉えて、これをオンラインにおける戦い方や競争原理から考える
・生活者からしたらオンラインもリアルも関係ないが、企業の部署はデジタルが独立している。
・社会的アーキテクチャとは、踏切の音を聞くと止まるとか、マクドナルドの椅子が硬いので、回転率が上がるとかそういう話
・このアーキテクチャを作るというのがすごく大事。デジタルとリアルが融合する社会では、テクノロジーとUXのちからを最大限使うことで企業体が自社ミッションを伴ったアーキテクチャ設計を実現することが可能になっていると見ることもできる(アリババ、DiDi)

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