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≪Vol.96≫働き方と副業について調べてみた

僕は外国人と仕事をしているので、
日本流の働き方と、海外の働き方の両方を意識しながら働いています。

基本的には自分が雇用主なので、
日本流の働き方になることが多いのですが、
やはり、外国人にとっては違和感を感じることは多いのかな??と
感じることも多々ありますし、
うちの会社ではなくとも、日本の企業で働いている外国人と話すと、
そういう違和感の一面を聞くことになります。

日本型雇用と欧米型雇用

何が違うかな?と思ったときに、
一般的な感覚で話すと、

◆日本は仕事の業務が決まっていない(総合職)
◆働く時間がちゃんと決まっていない(残業が急にある)
◆新卒一括採用

みたいなことはよくあるかなと思います。

これは、専門的に言うと
「メンバーシップ型雇用」(日本型雇用)となります。
企業に対して、忠誠心を持って働く方法です。
日本は一般的にはこういう制度が多いのかなと思います。

逆に欧米諸国を中心とした雇用は
「ジョブ型雇用」(欧米型雇用)です。
採用の段階で、どんな仕事を、どこの場所で、どのくらいの時間、どのくらいの給料でやるのか、があらかじめ契約で決まっている雇用です。

日本型の良いところは、
基本的に仕事があっても、なくてもクビにならない終身雇用のような制度で、年功序列といった勤続年数が上がれば給料も上がることが多い、仕組みになっています。
その代わりとして、当初想定していた業務と違う業務が発生したら、それに応じる必要があり、必要あれば部署移動もあれば、転勤にもなります。

欧米型の良いところは、
あらかじめ自分の得意な業務をするための契約なので、
たとえ新人でも「コピー取って」って言われても、
自分の担当外の仕事なら「自分の仕事じゃないのでお断りします」
ということになります。これが普通です。
その代わり、自分の担当の仕事が会社になくなってしまったら、
「解雇」
になります。
近年は他の部署に異動なども増えているようですが、基本的には専門外の仕事に回されることはないです。
またそれを会社側が要望すると、お断りされて、転職されていくのが普通というのが欧米型です。

副業はできるのか

副業の話をしたいのですが、
最近、日本で「副業」の話題も多くなっていると思います。
しかし、どういう感じで副業していいのか?が分からない感じがします。

よく聞くのが、
本来の業務に支障が出なければOK。
という風に話を聞くのですが、
では、本来の仕事って何なんでしょうか?

となったときに、
本来の業務を定めている契約がないとわからないということになります。
日本企業で働く人を見ている感じでは、
副業をどの感じでやっていいのかわからなくて、
会社には内緒でこっそりやる。ような雰囲気もあるのかなと思います。

日本型雇用の本来の業務というのは、定めがないので、
現状の印象としては企業側の方が有利に雇用しやすいのかなと思います。
副業をしている社員に対して、抽象的に「本来の業務に支障が出ているよ」って言いやすいような気がします。

そう考えた時に、
副業というのは、欧米型雇用に適した働き方。なのかなと思いました。
日本型雇用を採用している企業で「副業」をすることは、常にグレーゾーンの状態になって、お互いにやりづらいだろうなと思います。

ちなみに僕の会社で考えても、
日本型雇用を採用しているように思うので、
「副業」という話になったときには「どうぞ」と思うのですが、
基準があいまいではあるように思います。
良くも悪くも「僕のさじ加減」という曖昧さです。

日本型雇用は契約にはなくとも、頑張ったら昇給・昇格する。
ということでもあるので、それはそれでいいのかもしれませんが、
欧米型雇用をイメージして働く人にとっては、契約以上の報酬を得るためには、新たな仕事をしないといけないので、そういう働き方になるのだと思います。

日本だとアルバイト契約に近いのかもしれません。
アルバイトさんが、仕事が休みの日に別のアルバイトをしていても、特に注意することもないし、注意される筋合いもない。その代わり税金などの処理は自分でやってよ。
ということと同じかと思います。

これから外国人を採用する人、
また日本で働く外国人のみんな、
そういう雇用契約、ルールをあらかじめ知っておかないと
うまくいかなくなってしまいます。

本日も最後までありがとうございました!

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