#3年生 冬
1年生の時の自分は他者に嫉妬していた
確実に嫉妬していた
1年生の時にシェアハウスをしていた友達に対して
彼は自分と同じ長期インターン先で一緒に仕事をしていた
僕は彼に誘われて、その長期インターンを始めた
業務内容は、学生のコミュニティ運営
週に一度、将来に役に立つような勉強会を開催したり、ボードゲームで遊ぶイベントなどを開いたりしていた
最初の頃は彼と一緒にその運営をしていたが、僕が入って1ヶ月後くらいに彼は別のコミュニティを運営することになっていた
僕が運営していたコミュニティは、毎週4~6名くらいが参加してくれており、全体で60名ほどだった
僕だけが運営するようになり、なかなか参加人数は増えていかなかった
彼のコミュニティはどんどん大きくなっていた
2ヶ月ほどたった頃には、僕のコミュニティの方が3ヶ月以上早く立ち上げたのにも関わらず、規模は彼のコミュニティの方が大きくなっていた
さらに、毎週のイベント参加人数は10人以上、毎週参加者数は増えていっていた
悔しかった
彼のことは尊敬していたし、心からすごい人だなと思っていたが、一方で同い年で同じ学部の彼の方がうまくいっていることが悔しかった
彼に対して嫉妬していた
時は過ぎ、
3年生になった今、一度別々で暮らしていた彼とまた一緒にシェアハウスをすることになった
今日、彼は自分がこれで生きたいかもしれないものが見つかったと僕に言った、自分のやりたいことで生きていく可能性が見えたかもしれないと言った
僕は、心の底からうれしかった
1ミリの嫉妬心も生まれなかった
彼が自分の人生について楽しそうに語っていることが、めちゃくちゃうれしかった
どうして自分が嫉妬心を捨てたのか自分ではまだわからない
また生まれてくることもあるかもしれない
だがしかし、確実に変化している自分がうれしかった
自分のことを受け入れているかもしれない自分がうれしかった
いろんな人とIとYouの関係ではなく、Weの関係になれている可能性を感じてうれしかった
p.s.
彼にこの話をしたら、1年生の時の彼も僕に対して嫉妬心を感じていたということを言っていて、そういう関係っておもろいなって思いました笑
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?