製本所で製本か、自家製本で製本か

STEP1.創作作品に付ける値段の考え方
STEP2.作品が売れる要素
STEP3.【キリ流】作品の値段の計算式
おまけ 製本所で製本か、自家製本で製本か(今ココ)
おまけ 本のサイズについて

予め申し上げますと、私は自家製本推奨派です。製本所を利用したことはまだありません。
そのため、多少偏った意見になりますが何卒ご容赦ください。

製本所のサービスが高いと思うか安いと思うかはそれぞれの価値観ですが、まとまったお金がないと利用しにくいよね。

まず、気軽に読めるお試し本を製本所に依頼する場合、気軽に作れません。
「これは、売り物ではない」が前提となってしまうため、「お金の余裕がねぇよ」って思っちゃいます。でも、余剰分をもらえる製本所があります。本当に有り難いですよね。

・『固有のファンがいる』人
・お金に余裕があって、まとまったお金を用意できる人
・『どうしても製本所で作って欲しい』というこだわりがある人
が主に製本所を利用するのかなと思います。

※まとまったお金を用意する必要があるのは、安めのサービスを提供している製本所は銀行振込のみの対応であることが多く、クレジットカード決済が可能な製本所は少なく一括払いのみであるためです。後から分割するっていう方法もありますけど、利用前に、自身のカードが対応しているかはきちんと調べた方が良さそうです。

自家製本の良さは「融通がきく」こと!

自家製本なら、自分で作るので融通が効きます。
紙だって、お店にあれば選び放題です。ネットでも取り寄せできますしね。便利な世の中です。
「紙の色をイメージで変える」というのも気軽にできます。製本所でもやってくれるサービスもありますが、オプションになるのでちょっとお高いかなと思います。
それに、ギリギリになっちゃったとしても、自分で製本する時間さえあれば大丈夫です。
ギリギリまで調整しちゃう私みたいなタイプには向いているかと。

コストも、家にプリンターがあれば、インク代と紙代で済むので製本所に比べると安く済みます。

唯一、融通が効かないのは、紙のサイズくらいですかね。
基本的に売っているサイズはA4なので、文庫版にするなら裁断しないと。不器用な私みたいなタイプは、A4サイズで文庫版を作るのは限りなくハードルが高いです。(なので、いつも良い感じのA5の用紙を買っています。詳しく知りたい方は製本についてまとめたマガジンを用意していますので、御覧ください)

私個人の考え方

私は『製本所に依頼してかかったコストを考慮して値段をあげないといけない』なら『自家製本で作りは妥協する』方がいいです。
無線綴じ冊子ができる人なら、製本所で発行するものと遜色ないものが作れますが、不器用な私みたいな人には製本所のように商業本のような見た目にはどうしてもなりませんので、作りは妥協します。
肝心なのは、中身のコンテンツ(文章)だと思うので。

自家製本でもある程度見栄えが良いものは作れますよ!

製本するために色々調べたこと【製本編】
https://note.mu/yudukikiri/n/n5f528de94280

作り方はどちらでも良いので、自分が本当に売りたい価格で売りましょう!

製本所に頼むと割高になるからと思うなら、自作したら安くなります。
製本所を利用して相場通りに価格を設定すると赤字になってしまうなら、相場よりも高い価格も了承してもらった上で販売するか、赤字覚悟の上で販売するしかないと思います。このあたりは、自分でしっかりと考えて結論を出していただけたらと思います。

自宅製本でコストが安くなったからって無理に値段を下げる必要はありません。「自分が売りたい価格で売る」というのが大切だと思います。

そもそも、商業は大量に発注するから安く販売できるわけでして。
印刷所も大量に制作するわけじゃないので、その分経費がかかっちゃいますし、小数部数なのに安くするのは難しいと思います。

読み手も、買う前に「どうしてこの価格設定なのか?」を考えてもらえたら、嬉しいです。

ちなみに、自作製本でも、創作イベントの事情に詳しくない家族から「結構キレイにできるんだね」って言われたんだ。不器用さんでも自作して大丈夫!
数多くの失敗に心が折れそうになるけど、ちょっぴり上達したよ!

おまけ

よかったら、本のサイズについてもご覧いただけると嬉しいです。

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