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#3 長男(ろー)のこと(その2)

春、”ろー”がもうすぐ1歳のころ、夫の転勤で関西から九州へと移り住みました。
私も“ろー”も関西に少しなじんできて、友達もできて…というところだったので寂しい気持ちもありましたが、初めての九州が楽しみでもありました。

住み始めたのは城跡を中心に作られた大きくて美しい公園のそばで、商店街もあって、散歩が楽しくなりそうでわくわくしました。大きな木がたくさん植わっていて、オオルリやアオバズクの声が聞こえました。

商店街の中に母子で通える支援センターがあって、ほぼ毎日通うようになりました。そこでまた同じくらいのお友達ができて、一緒に遊ぶようになりました。

“ろー”はまわりの環境が変わったことで混乱しながらも、徐々にここでの生活に慣れていきました。商店街で(今思うと)パニックを起こして泣きわめいてしまうようなこともありましたが、のんびりした優しい人が多い土地柄で、道行くおじいちゃんおばあちゃんや商店街の人たちが「どうしたと?」と穏やかに話しかけてくれるのが本当に有難かったです。

しかし、気になることはこちらに移ってからも気になるし、一つ悩みが消えてもまた新しく二つ三つ増えるという日々。
ひとつひとつは小さなことで、夫に話しても「気にしすぎじゃない?」「もう少し大らかに考えてもいいんじゃない?」と言われるし、そんなものかもなあとも思う。他の子と比べすぎなのかな、確かに随分成長したなと思うところもあるし、母子手帳のチェック項目はまあだいたい満たしている、ような気もする…(でも、ジャッジのしかたによってはどうなんだろう…?)。
そんな風にもやもやしていました。

秋が来て、第二子の妊娠がわかりました。







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