風清

小さいころのあだ名はおばあちゃん。肉体は徐々にその称号に追いつきつつある今日このごろで…

風清

小さいころのあだ名はおばあちゃん。肉体は徐々にその称号に追いつきつつある今日このごろですが、中身は子どもに戻っていくような気もしています。射手座。左利き。家族は夫と子ども二人。お茶と海苔と米はおいしいのが食べたい(飲みたい)派です。

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今日もいちにち無事だった

ここ十数年、とにかくあまり目立ちたくない、じっとここにいたいみたいな気持ちで暮らしてきたのですが、この春、今までの手帳を見返していたら、なんだかちょっとこれまであった色々なことを書き留めておきたい気持ちになりました。 子供が生まれて、その子が赤ちゃんの時からなんとなく他の子たちと違う部分が大きいなという気がして、なんだろう…?と思いながら過ごしていた頃。家族や友だちには「気のせいかもよ」「考えすぎ」と言われていたけれど、とにかく一日一日が大変で、毎晩子供を寝かしつけながら「

    • #3 長男(ろー)のこと(その2)

      春、”ろー”がもうすぐ1歳のころ、夫の転勤で関西から九州へと移り住みました。 私も“ろー”も関西に少しなじんできて、友達もできて…というところだったので寂しい気持ちもありましたが、初めての九州が楽しみでもありました。 住み始めたのは城跡を中心に作られた大きくて美しい公園のそばで、商店街もあって、散歩が楽しくなりそうでわくわくしました。大きな木がたくさん植わっていて、オオルリやアオバズクの声が聞こえました。 商店街の中に母子で通える支援センターがあって、ほぼ毎日通うようにな

      • #2 長男(ろー)のこと(その1)

        仮に彼のことを、「ろー」と呼ぶことにします。 生まれてきたとき、「うわあぁぁぁ!おにぎりみたいでかわいーい!」と思いました。かわいいと思えなかったらどうしよう…と不安に思ったりもしていたので、かわいいと心から思えてうれしかった。ほっぺたがぷくぷくした子でした。 赤ちゃんのころ、全然寝ない子でした。そして、子守歌らしい子守歌がとても気に入らないようでした。色々な子守歌を歌ったけれど泣かれ、静かな童謡もだめで、困り果ててヤケクソで歌った「おさるのかごや」がまさかのヒット。実家の

        • #1 手帳の白いところ

          子どもが生まれる前の手帳は書いてあることが前世くらい遠く感じて「この年は記録として必要」と思った2冊を残して処分したけれど、子どもが生まれてからのものはとても無理だった。 子どもたちのプロフィールを作る際に必要なエピソードは既に記録として残しているし、面談等で何度も話しているから頭にも入っている。手帳は何年も開いていなかった。だから、もういいのでは?と確認のために開くまでは思っていた。 ひとたび開いたら、涙が止まらなくなった。その日あったことが細かい字でびっしり書いてある

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