「聴く」ことと言葉のリアルさ

こんにちは!🙋‍♂️
久々にnoteを書いてみようと思いました。
しばしのブランクを埋めるべく、まずは最近感じていたことを、徒然なるままに。
長すぎず。

◆ ◆ ◆

少し前の聖教新聞「声の欄」に、とても心に残った投稿がありました。
切り抜きして、僕の「活動ノート」に貼っています。

 「聴く」上で、最も大切だと思ったことは、相手の話を「ありのままに・そのまま・まるごと」聴くということです。
 しかし、これが実に難しいのです。相手が落ち込んでいたりすると、聴いているつもりでも、つい「大丈夫やから。必ず良くなるから」と励ましてしまうのです。このように励ました場合に限って、次第に相手の口数は少なくなり、最後には「はい」としか言わなくなります。悩みを聴いているつもりが、こちらから一方的に話してしまうこともしばしばありました。
 反対に、自分の思いや考えをいったん横に置いて、とにかく相手の声を聴き続け、心を受け止めて共感していくと、相手の目がいつしか和らぎ、「分かってもらえた」という安心の表情を浮かべます。現実的な状況は何一つ変わっていないのに、悩みに向かうその人の心は変わっているのです。寄り添い、粘り強く聴いていけば、本人が自分の中から答えを見つけるということを教えられたような気がしました。

尼崎市の壮年の投稿

聴いているつもりでも、つい励ましてしまう。印象的な表現です。笑
でも、ズバリ的を射た表現だと思いました。
自分に置き換えても、話を聴きにいったはずが、ついつい話してしまうこともあるな〜と。

今、男子部は訪問・激励運動を激推ししています。
ポイントは、「激励」の前に「訪問」が付いていることだと勝手に思っています。
会館に来てもらって激励するのではなくて、リーダーが足を運んで会いに行く。
(もちろん状況次第で、実際に会う場所は会館だったりもします)
この運動の本質は「リーダー革命」にある。
そう捉えて、日々、自転車を走らせています🚴‍♂️

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先日参加した会合で、壮絶な信仰体験を聞きました。
数々の宿命の嵐にも、挫けずに、信心を貫いてこられた感動の体験でした。

その方は、最愛のお子様を亡くされました。
悲しみに暮れる中、寄り添ってくれた男子部の先輩に励まされ、もう一度、立ち上がることができた。
その方の筆舌に尽くせぬご苦労、励ましを送り続けた周囲の方々の温かさを思い、胸がいっぱいになりました。

その会合の帰り道、僕は、ある身近な先輩のことを思い浮かべました。
その先輩もまた、数年前、最愛のご家族を亡くされました。
同志や地域の方々がたくさん寄り添ってくれる中、ある方の励ましの言葉に、その先輩は「少し傷ついた」と話してくれました。

その言葉が真心から来るものだったことは、間違いありません。
でも先輩曰く、「頭で分かってはいたけど、まだ受け止められなかった」と。
先輩の気持ちが胸に迫り、同時に、励ましを送った方にも思いを馳せました。

◆ ◆ ◆

長く信心し、活動をするほど、僕たちはある種の「答え」を身に付けていくように思います。
それは御書の一節、池田先生の指針、あるいは偉人の言葉であったりします。

学べば学ぶほど、人生に悩んだ時や、誰かを励ましたい時に開ける「引き出し」が、身近に増えていくような感覚でもあります。

引き出しが増えるのは良いことなのですが、一方で、「こうだよね」と答えを教えるだけでは、相手の心に届かないこともあると感じます。
御書や先生の指針といった、宝の人生訓を、自分自身は肌感覚で、どう感じているのか。
その言葉を、今、目の前で悩んでいる相手に、どう伝えていくべきか。

そうした思索と葛藤を経てこそ、僕たちの中に染み込んでいる無数の「答え」は、本当の力を発揮してくれるのだなあと思います。

◆ ◆ ◆

そんなことを考えながら、行き着くのは、冒頭紹介した「聴く」ことの大切さです。
ただ「聴き」、ただ「寄り添う」。

励ますための「引き出し」を持ってしまっているからこそ、ぐっと堪えて、相手に耳を傾ける。
それが出来ている時や、それが行われている間柄では、きっと、御書や指針は、単なる「答え」ではなく、生きた言葉となって、人の人生を救っているのだと思います。

同じ言葉であっても、誰に言われるか、どんな状況で言われるかで、意味合いは全然違います。
「いつでもどこでも、100%、相手に刺さる言葉」は、きっと無い。
でも、「何が相手に刺さるか」を考え、引き出しを開け、あるいは新たに学び直す努力をし続けることは、いつでもどこでも、できるはず。

人の話を聴き、寄り添い続ける人は、そんな挑戦を怠らない人だと思います。
だからこそ、その言葉には重みがあるし、学会活動せずに知った気になって語ってしまう言葉とは、リアルさが違うように思います。

そんなリアルな言葉を紡ぐ挑戦を、これからも頑張ります🙋‍♂️

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