Ajax vs Juventus

チャンピオンズリーグラウンド8アヤックスvsユベントスの感想

両チームのスタメン

アヤックスの守備

アヤックスは4-2-3-1。ユヴェントスは4-1-2-3。よって中盤が噛み合う。アヤックスはこれを利用してマンツーマンで守備をする。ただ唯一人数が足りなくなるのはアヤックスのフォワードが一枚なのに対して、ユベントスはCB二枚+GKの三枚でボールを保持できるところだ。そこの数的不利に対してのアヤックスの今回の試合での回答はシュチェスニーからどちらかのCBにボールが出た時にタディッチのプレッシャーで守備が開始される。タディッチの目的はボールを奪うことではなくて、ユヴェントスCBの選択肢を奪うこと。要するにCB間でのパスコースをなくすことだ。CB間でのパスを消されたユヴェントスのCBにはそれ以外はマンツーマンでマークされているためパスの出しどころがなくて蹴っ飛ばすことが多くなる。プレッシャーを受けた状態で浮き玉を処理するのは簡単ではないのでアヤックスはボールの回収に成功していた。またユヴェントスがキーパーを使って逆のCBにパスを届けようとする動きも見られたが、この時の対応もアヤックスはしっかりと準備されていた。タディッチが一方のCBにプレッシャーをかけたら、逆サイドのウイングが内側に入ってきて反対のCBにマークをつくことで、キーパーを使ったサイドチェンジをさせないようにしていた。この時キーパーがサイドバックにパスを出すことができればプレッシャーを無効化できるが、それほどのキック精度を持ったキーパーは僕はシュテーゲンとエデルソンぐらいしか知らない。ただ、このアヤックスの守備の仕方だと、どこか一枚対応が遅れる、後手になると一つづつズレが生じるためチームとして後手になる。実際この試合でも何度かそういったシーンが見受けられ、ユヴェントスの先制点のシーンなんかはまさにその通りの展開だった。最初に外されたのが来年夏バルセロナにくることが決まっているフレンキー・デ・ヨングだったのは少し悲しい。まあ、それ以上に良いプレーが多いので全然問題ないけど。

アヤックスの攻撃

逆にアヤックスの攻撃はどうだろうか。守備時に噛み合う。ということは、攻撃時も同じである。だが、アヤックスはデ・ヨングが列を降りて3人でビルドアップをすることで問題を解決していた。アヤックスのビルドアップの中心は明らかに彼である。さらにサイドバックが高い位置を取り、ウイングが内側入ることで中央に人を集め、蹴っ飛ばしたあとのセカンドボールの回収にも成功していた。セカンドボールを回収した後はネレス、ジエフ、タディッチ、ファンデベークが非常に近い距離でのコンビプレーを見せてシュートまで行くシーンが多かった。

気になった選手

個人的にこの試合良かった選手はアヤックスでいうと、タグリアフィコ、デ・ヨング、シェーネ、ジエフ、タディッチ。ユーヴェではシュチェスニー、ピャニッチ、ベンタンクール、ドグラス・コスタ。ベルナルデスキは後半になるにつれ消えていったのが残念だった。Dコスタのチート感は異常。アヤックスは懐にボールを隠して奪われないようにする選手が多い。あと相手を自分に引きつけてからパスを出せる選手が多いので味方に時間を与えられるプレーが連続し、相手を剥がしていけるから見ていて楽しいし面白い。

最後に

この試合中相手同士でも笑顔でコミュニケーションを取っているシーンが何度か見られた。とてもほっこりした。