1%の不登校家庭

5月11日時点で「2,589」名。

この数字は、不登校の子の保護者向けのLINE相談窓口「お母さんのほけんしつ」の登録者数です。
2021年度の全国の不登校の児童生徒の人数は24万4940名。(文科省発表の最新データ)

計算すると「1.05」%

全国の不登校の家庭の約1%が登録している計算になります。(調査のタイミングにズレはありますが。)
これが多いか少ないかは、みなさんの捉え方にお任せします。

お母さんのほけんしつをオープンしたのは、2020年5月。

あれから3年が経ちます。長かったような、あっという間だったような。オープンして1週間で、100名の登録。開設からたった1,2日で、15名以上の方と毎日1人でやり取りする日々。

「こんなにも悩んでいる親御さんがいるのか」という衝撃と、「こんなにも苦しい状況に追い込まれているのか」というショックと。

当時は、届くLINEを読んで毎日涙していました。
昼間のフリースクールが終わり、18:00に家に帰る。そのあとご飯を食べる時間もなく、6時間以上ずっとパソコン画面に文字を打ち込む日々。
一つ一つの言葉に想いを込める。 「これは、こう表現したほうがいいかな」 「この言葉づかいから推察するにこういう心情かな」

ずっとずーっと向き合い続けてきた。
もちろん当時始めたばかりの頃は、この仕事での収入はない。 むしろ、その当時はまだ団体から報酬は一切もらっていなくて、他でアルバイトをしながら生活していた。

あれから3年が経ち、相談を受けた親御さんの人数は500名ではきかない。一人ひとりに違った環境、人生、課題があった。

でも全員に共通していたことがある。

ひとりでいること。
誰にも相談できずに、ひとりで頭を抱えていること。

ひとりで考えているから、どんどんどんどん考えはマイナスに働く。心配と焦りと不安で、頭も心もいっぱいになる。

だから「一緒に考える誰か」が必要だった。

そこに気付いたから、私はそこに着手した。

3年が経って、相談員は4名に増えた。 1人で10名以上と毎日やり取りしていたあの頃よりは楽になった。それでも多い日だと、1日50人から相談が届くこともある。 まだまだまだまだ悩んでいる人が大勢いる。

「子どものために」って頑張りたいけど、でもどう頑張ってよいのかわからず頭を抱えている人が大勢いる。
頑張っているけど、目指しているところにたどりつけなくて、絶望している人が大勢いる。
いつの間にか、子どもを愛せなくなって、そんな愛せない自分を責めている親御さんが大勢いる。

僕らには何ができるんだろう。
そんなことを考えながら、手を動かすのはやめない。 動きながら考える。

子どもを信じる。
そして親御さんのことも信じる。

できるって。絶対幸せになれるって。
一緒に笑える日が来るって。
絶対に諦めない。絶対に。

だって、子ども達が笑えない社会っておかしいじゃん。
子どもが「死にたい」って思う社会って絶対おかしい。

子どもが笑って過ごせる。そんな当たり前の社会をつくっていきたい。

それが私の使命だと思う。
それが私たち大人の使命だと思う。

私たちの取組みには、行政からの支援はまだありません。
学校や行政の支援からこぼれた方々が大勢います。NPOとして、制度のはざまにある方々をサポートするのが使命だと思っています。 でも、ボランティアでやるには限界があります。
スタッフにも自分の人生があります。家族がいます。守りたいものがあります。

だから資源が必要です。
運営するために、資金が必要です。
500円からサポートができます。あなたの500円が、私たちの活動の資源になり、私たちの活力になります。 ぜひご支援ください。ぜひお願いします。

https://www.npo-keydesign.org/donation-campaign202305/


写真は、頼れるフリースクールのスタッフたち。「一緒にがんばろう」って言ってくれる、子ども達の笑顔を大切にできる人たち。こんな素敵な仲間と一緒に取り組んでいます。


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