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チームトレーナーとパーソナルトレーナーの決定的な違い

本日の現場からは、
【チームトレーナーとパーソナルトレーナーの決定的な違い】と題してお話します。

*今回伝えたいゴールは、チームトレーナーならやらなきゃいけない事があるよねってことです

私は現在まで、チーム付きトレーナーとして様々なチームで、多くの経験を積ませて頂いております。
過去に、ジム併設の鍼灸整骨院で働き、一人のクライアントと向き合う時間はありましたが、パーソナルトレーナーとして働いたことはありません。

そんな私が感じた、
〝チームトレーナー〟と〝パーソナルトレーナー〟の違いについてお話します。
(パーソナルトレーナーの方々は、お手柔らかにお願いします)


誰が誰に報酬を支払っているか


最初に結論から言うと、
〝チームトレーナー〟と〝パーソナルトレーナー〟の決定的な違いは、

「誰が誰にそこで発生する報酬を支払っているか」

だと思います。

チームトレーナーの場合は、
所属チームの運営会社やチームオーナーから報酬を頂きます。
派遣トレーナーの場合は、派遣会社を経由して頂きます。
パーソナルトレーナーの場合は、
依頼してきた選手本人から報酬を頂きます。
(恐らくこの形が現時点ではベーシックだと思います)

この決定的な違いは、絶対に見落としてはいけないことだと思います。

つまり、
需要と供給において、提供するモノが違うということです。

パーソナルトレーナーでは、選手本人から報酬を頂くわけなので、選手の希望が優先されてしまいます。
(もちろんこれ自体は悪くないとは思っています)

しかし、
選手の間違った努力を正したり、少々耳の痛い話など教育的な話もしないといけない時があると思います。

そんな時、報酬の出先(この場合は選手→パーソナルトレーナー)によって、主従関係が支配されてしまうと、届けたいサービスを断念せざるを得ないです。

本来の自分の価値を下げてまで(信念にウソをついて)、サービスを提供し続けるのは、精神衛生上良くないですよね。

そうならない為にも、
お互いがプロとして、尊敬の上に、正しく向き合う為の関係作りが大切だと思います。

もちろん、言うまでもありませんが、トップアスリートは出来ていますし、
「おれに必要な事は遠慮なく言ってくれ」と、事前にその辺りの話をしてくれることすらあります。


端的におさらいすると、
「誰が誰に報酬を支払っているか」ということが決定的な違いで、
パーソナルトレーナーの場合は、クライアントである選手から報酬を頂くことになります。
この主従関係によって、諦めなきゃいけないサービス(信念)があったりするかと思います。


では、
選手との変な主従関係がない(雇い主が第三者)場合の、チームトレーナーはどんな事が出来て、どんな事をしなければいけないのか。


チームトレーナーだから出来ること


パーソナルトレーナーは、マンツーマンでじっくり時間をかけてあれやこれや出来ますが、
チームトレーナーの対象は、チームに所属する選手全員となり、大人数を相手にする事になります。

チーム全体のコンディショニングスケジュールを円滑に遂行していく上でも、一人の選手に集中して時間と労力を割くことは望ましくありません。
(選手によってプライオリティがあるのは事実です)

では、そんな事を事前に回避する為に必要な手段はどんなことだと思いますか?


答えは、
アームケアを含めた、セルフコンディショニングの文化構築や、体や運動についての知識の教育です。

何かある度に、トレーナーを頼る選手、チームであってはいけません。

一対一の時間を多く作ることで、信用や信頼を得ることはでき、選手があなたに感謝してくれるかもしれません。
与える事で、一時的に自分の存在意義を確認できるかもしれません。
しかし、そんな時間は長期的にみると、選手にとっても、トレーナー自身にとっても負債となるでしょう。

やるべき事の優先順位を整理しておくことは大切です。

チームトレーナーは、決して与えすぎてはいけません。

チームトレーナーの最大の目的は、
チームの勝利に貢献するための、チーム全体のストレングス&コンディショニングです。

すでにお気づきだと思いますが、
チームトレーナーとしてやらなければいけない事は、パーソナルトレーナーと選手の関係の需要と供給のバランスとは程遠く、まったくバランスの均衡がとれていません。

選手は、アームケアやセルフコンディショニング、体についての知識などは自ら欲しいものではなく、
張っているところがあれば、ベッドに寝転んで揉んで欲しい生き物です。
(でもでも、超一流は違います)

この需要と供給のバランスが崩れていても、チームトレーナーは報酬を受け取ることが出来ます。
もちろん、選手との変な主従関係なども存在しません。
パーソナルトレーナーなら契約終了です。

だからこそ、
ただただ選手の要望を聞き入れるだけでなく、セルフコンディショニングを含めたアスリートとしての人間形成まで考慮する必要があります。

それが、チームの文化となり、強い組織になる為の一見遠回りに見える近道だと思います。

パーソナルトレーナーからチームトレーナーになった人や、いつかはチームトレーナーになりたいと思っている方は、参考にしてみて下さい。


というわけで、
【チームトレーナーとパーソナルトレーナーの決定的な違い】と題して、
お話させて頂きました。

兎角、チームトレーナーはチームトレーナーとしてやるべきことがあるよねって話でした。

本日も、最後まで読んで頂きありがとうございました。
気づきのキッカケになった方は、いいねやフォロー、シェアなどを宜しくお願いします。

それでは、この後も心身ともに充実した時間をお過ごしください。

以上、現場の竹田祐平からでした。


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