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メンタルゲームへようこそ(後編)


本番力を上げるメンタルコンディショニング3つの方法

後編では実際コースで、コンペで実力を発揮するために自分自身のメンタルコンディションを整える方法を3つ紹介します。以下の3つは僕がアメリカにゴルフ留学している時に、メンタルコーチのクリスチャン・AJ・スミスから習った物です。
・ポジティブセルフトーク
・ボディスキャン
・DCBAマインドセット

クリスチャンはイングランドなまりの細身の人で、欧米人にしては珍しく前歯がすきっ歯のまま放置している、見た目は「大丈夫なん?」って感じの人でしたが、大学時代のダスティン・ジョンソンを指導したり、スキルはとても高く、明解な指導をしてくれるコーチでした。

そんな彼から習った事を、僕なりに解釈し使用しているものを紹介します。

ポジティブセルフトーク

これは、所謂「出来る!出来る!怖くない!ウォーー!」みたいな松岡修造チックなポジティブシンキングでは無く、現在身体に起こっていることや、感情などをポジティブに言い換えて、自分自身に語りかける方法です。

ex.緊張して心臓がバクバクしてパニクりそう。
→これから良いパフォーマンスをするために、心臓が頑張って身体中に酸素を送ってくれてる。

ex.左のOBがやたら近くに感じる、チーピンが出たらどうしよう。
→このホールのハザードがきちんと把握できている。危機管理能力が冴えてる。自分は冷静にホールを分析できている。

みたいなことです。

例に関しては僕のオリジナルですが、結構ゴルフで遭遇する状況だと思うので、お試しあれ。

ボディスキャン

ボディスキャンは瞑想でも使われていますが、寝る前なんかにやると眠りやすくなるのですが、極限状態のアスリートにとっては、眠気が出るまではいかず上手く活用すれば、かなりのリラックスできるようです。
ボディスキャン瞑想は興味がある人は各自調べてみてください。

ゴルフの最中に使う方法としては、緊張や不安を感じた時に自分の体の感覚や足裏に感じる傾斜を言語化するのがおすすめです。

ex.胃の上のあたりが少し締め付けられている感じがする。
ex.少し広背筋の左側に張りを感じる。

この方法では、自分の身体の感覚に意識を持っていく事で、自分が置かれている状況から、自分を俯瞰で見れるようになることです。緊張から視野狭窄にならず、冷静さを取り戻せるのです。

ポジティブセルフトークと組み合わせて、使うのが良いかもしれません。

DCBAサイクル

ビジネスマンで意識高い系の人が言うPDCAサイクルっていうのがあるみたいですが、僕が習ったのはDCBAサイクル。DCBAの内訳は

・D→Decision(決断)
・C→Commitment(集中して取り組む、プレショットルーティン)
・B→Basic(基本、技術)
・A→Action(実行、ショット)

こんな感じ、直訳ではなく若干意訳してるのでその点はご了承を。

D→C→B→Aの順番で毎ショット臨むのが好ましいのですが、この4つを100%で考えた時の内訳は
D 50%
C 20%
B 20%
A 10%

このような比率でショットに対し準備をするべきだと考えてるのです。
決断に50%、ショットに対して集中を注ぐことに20%、普段から培ってきた技術に20%、実際のショットを実行することに10%

もう少しかみ砕いて表現すると

D→ショットの前にクラブ選択をして、どのようなショットを打つか決断する。
C→プレショットルーティンで集中力を高め、平常心を保つようにする
B→D、Cを経て実際に動作を行うための技術(打ち方)
A→引き金を引く!(ショット)

といった感じです。

実際100を切れない人やスコアが伸び悩んでいる人を指導していて、DとCをめちゃめちゃ疎かにしてる人がとても多い!実際100%の内の20%しかないB(技術)の部分を現場で気にしてる人がほとんど。ラウンド中にスイングの事を考えて上手くいった事なんてほぼないのにです。

スイングオタクになって、目的と手段が替わり、セルフハンディキャッピングに逃げる”過去君”みたいになりたい人は止めませんが、もう少しショット前の決断とプレショットルーティンに注力してみるのは如何でしょうか?

もちろん%に関してはエビデンスがあるわけではないし、この考え方が正解と押し付けることはしたくありませんが、ゴルフのプレー中の95%は移動とショット前の準備の時間と言われていますから、その95%を上手く使うための1つの方法として、お試しあれ。

どうぞよしなに

ゆうが

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